幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

ブログは続けたい(詩を見てほしい)。詩「負けてる」。病院で患者さんと少し仲良くなる。

 こんにちは。花子です。

 もうブログもツイッターも辞めようかと思いました。このブログも病気のことを書くのは恥晒しのような気がするし、ツイッターもただ呟いてるだけで誰も反応してくれないし、たぶん私はSNSの使い方が下手なんだと思います。それでもこうやってブログを書いているのは、どうしても私が書いた詩を誰かに見てほしいからです。もうデイケアにも行かなくなって、見せられる人もいなくなって、人に見せられるのはこのブログだけになってしまったのです。だから見てくれる人が一人でもいるのなら、私は書きたいと思います。私の詩がどうか誰かの胸に届きますように。

 

 まずは詩です。

「負けてる」

負けてる気がする

すべての人に負けてる気がする

と言うのは大げさだが、本屋に行くと、歌を聴くと、いつも負けてる気がする

私だって考えてるのに、私より考えられている人なんてざらにいる

私の言葉よりもすごい言葉が世間にはあふれている

私なんて一冊の本も出せてないのに、本屋には何万冊もの本が並んでいる

私が知らないだけで、歌詞を書いて歌っている人はいっぱいいる

 

知らないことすら知らなければ、不安にならない

私は知らないことを知っているので、焦りがでる

みんなと同じ土俵に立ちたいのに、私の能力では無理だ

平凡な人にもすごい人にもなれない

ただなんとなく同じような毎日を送るだけだ

もうたいして何もできない毎日をよしとして生きようか

 

勝ち負けなんて本当は考えたくない

でも事実は負けてる

たくさんの人に私を認めてほしいが、私のことを認めてくれるのは、周りのわずかな人だけだ

それでもいいと思うが、私は世間に認められる才能のない人間なのだろうか

本当は才能がほしい気がする

でもやっぱり今の生活を変えたくない

今あるものをなくしてしまうのなら、才能なんてなくていい

才能があるとしたら、どんな生活になるのだろう

 

本音を言えば、生きていければそれでいいのだ

世間に認められなくても、この世界の片隅でひっそりと生きていければ、それでいいじゃないか

私には仲間がいる

同じように生きる仲間がいる

高みを目指さなくても、低いところでのらりくらりしてればいいか

どんな生き方でも、たとえなまけてるだけだと言われようとも、生きていていいのだ

生きていけるなら、それでいいのだ

 

世間の目なんて気にせず、ただ自分の目だけを信じて生きていきたい

自分の目に写る世界が私の世界だ

他の人の世界は関係ない

私の世界が私の良いと思えるようになっていれば、それでいいのだ

 

私は勝てない

負けたままでいい

何も勝ち得なくていいから、今あるものをなくさずに、自分が良いと思える人生を歩んでいきたい

 詩はここまでです。

 

 次はいつものです。

 父は日曜日には昼から来てくれ、病院の中にある喫茶店に行ったこともありました。何を話していたかさっぱり忘れてしまいましたが、自分のことについてしゃべりまくっていたことを覚えています。同じ病棟の看護師さんと患者さんがいて、私の話はこの人達に聞かれてはまずいと思いましたが、それでも父と話をしていました。

 なんで電話したか忘れてしまいましたが、父に電話すると

「今お兄ちゃんが調子悪いし行けないんだ」

と言いました。たぶんあまり来てくれないからなんでかと思って電話したのだと思います。

 いつの頃からか、旦那さんと子どもが見舞いに来る女の人がいました。この人は詰所で折り紙と牛乳パックを使ったえんぴつ立てを作っていました。ハサミが使えるのは詰所の中だけだったからです。なんでかは忘れましたが、この人と少し話をするようになり、このえんぴつ立てをくれました。私はいらなかったのですが、父に持って帰ってもらいました。

 朝ご飯を隣どうしで食べていて、

「よかったらどうぞ」

と言ってピーナツバターを勧めてくれました。私は最初は断ったのですが、人の好意を無下にしてはいけないと思い直し、

「やっぱりもらってもいいですか?」

と言って、もらいました。

 この人は色んな人の住所を集めていたのですが、私にも住所を訊いてきました。私は教えたくなかったので

「すいません、そういうのはちょっと、父が嫌がるので」

と言って断りました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは本当に前に比べたらおとなしくなりました。けどまだ手足は時々震えます。これは薬の副作用などではなく、本当に幽霊さんがやっているいやがらせだと思っています。でもたぶんもうすぐしたら幽霊さんもなくなるんじゃないでしょうか。まだしんどくならされたりするのが完全になくなったわけではないのですが、それも徐々に減っていくでしょう。嬉しい報告ができる日が来ることを願っています。