幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

前を向いて生きていきたい。詩「現実という名の夢」。幽霊とキスする(?)。

 こんにちは。花子です。

 祖母の家に行ってきました。特に何事もなく、祖母も答えにくいことは訊いてこなかったので、ただ楽しいだけの時間でした。また行きたいけど、交通費がかかるので、兄は「行けて一年に一回だね」と言っています。

 もうブログもどうでもいいかな、なんてよく思ったりするのですが、せっかく書いた詩などを誰にも見せないのはもったいないとも思うので、やっぱりちょっと書いてみます。

 幽霊さんが入ってくる前も私はつらい日々を過ごしていました。もう現実逃避して、何もない世界に行きたいと思ったりもしました。私という存在がはじめからなかったものになってほしいとも思っていました。でも死ぬというところまでは至りませんでした。悲しむ人がいるし、何より私自身本当は強く生きたいと願っていたからです。生きたい、生きたい、生きたい、だから死にたい、そんな感じでした。そしてそんなつらい思いをする自分はもういなくなりました。何をどう頑張ったか、一言では言えません。でも何かを頑張って、楽になった今に至ります。

 今日も詩を書いてみました。前に書いた詩を清書することもしてみました。だからブログも頑張って続けていこうと思います。

 今回の詩は過去につらかったことを思い出して書いたものです。今から思えばあの時は本当に追い詰められていて、苦しい思いをしていたのだなぁと、少し感慨深い感じです。もう消えていなくなりたいなどとは思いません。この先も思うことはないでしょう。前を向いて生きていきたい、そう思う毎日です。

 

 まずは詩です。

「現実という名の夢」

あの時本当にまっくら闇の中にいたよね

目を開けていても、何も見えないまっくら闇だったよね

床や地面、地球までもがなくなって、宇宙に放り出された

そしてまっくら闇にいた

 

地面がさらさらと消え去って、まっくらに

地球さえも消え去って、まっくらに

椅子に座ってる私だけが取り残されていた

暗闇で足をぷらぷら

つかない足を空中でぷらぷら

床がなくなっていたから、どこにも足がつかなかった

ただ足が空中でぷらぷらしていた

 

まっくら闇とはいったい何だったのか

どうしてそんな闇の中にいたのだろう

どこだったのだろう

現実だったのか、夢だったのか

いや、きっと本当にあったこと

夢などではなかった

たぶんこの世じゃない何かがほんの少し見えていたのだ

 

そのまっくら闇が本当の世界なのだと思っていた

今生きている現実が実は夢で、本当に目を覚ました時、私はまっくら闇の中にいるのだと思っていた

早く目を覚ましたかった

現実という名の夢はつらかった

逃げ出したかった

やらなければならないことだらけだったのに、何もできそうになかった

 

色々な人が色々なことを言う

そのすべてを聞いていたら、潰れてしまいそうになる

早く何もないまっくら闇に行きたい

そうすれば何も聞かなくていいし、何もしなくていい

ただそのまっくら闇に身を預けていればいいだけ

生きていくということをしなくていいのだ

 

でもそう長くは闇の中ではいられない

すぐに現実に立ち戻っていかねばならないのだ

現実を見ないと生きていけない

私達は命ある限り生きていかなければならないのだから

 

まっくら闇はもう感じられなくなった

早く目を覚まして、あのまっくら闇に行きたいと思っていたのに、もう思わない

このつらく、時に楽しい現実という夢の中で生きられるような気になった

 

本当に目を覚ますのはまだもっと先のこと

その時まで夢を見よう

つらくもあり楽しくもある、色んな人に出会い、様々な経験をしていく、そんな夢を私達は見るのだ

死ぬまで一生

 詩はここまでです。

 

 さて、いつものです。

 壁に向かって口づけをして、幽霊とキスをしているつもりになっていた時もありました。部屋を出ようとして、不意打ちで壁にキスをすると、幽霊は驚いて喜んでいました。キスはただ壁に口をつけるだけではなく、口を動かして目一杯いやらしいキスをしているつもりになっていました。

 なにせ幽霊が性的に気持ち良くさせてくるので、私は性的なことばかり考え、インターネットでアダルトビデオを見たこともありました。最初は幽霊も喜んでいたようで、顔が自分の意志ではなく笑顔になっていました。映像の前半は幽霊は私を気持ち良くさせてきました。でも私がだんだん興奮することなく冷静に見るようになったので、最後の方は全然気持ち良くさせられずに、ただ映像を見ているだけでした。

 図書館で本を借りて読んでいたら、ちょっと表現の難しいところで、私の頭の中に

「分かるかな?分かるかな?」

という言葉が出てきました。これは幽霊の頭で理解できるかなという意味で、ちょっと幽霊をばかにしている言葉でした。だから私は必死に

「ばかにしてないよ」

と頭の中で繰り返していました。たぶんまたあんなひどいいやがらせはもうごめんだと思ったので、幽霊のご機嫌を損ねるようなことはしたくないと思ったのでしょう。

 はじめのうちは夢中になって愛し合っていましたが、だんだん出て行ってほしいような気がしてきました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはだいぶ減って、次の診察までに「幽霊さんはもう完全にいなくなりました」と言えたらいいなと思いますが、やっぱりまだいることはいるのです。明日こそ一日でもいいから幽霊さんのいない日にしたいです。さようなら、幽霊さん。