幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

一年間の振り返り。詩「幸福感」。自由に外に出られるようになった。

 こんにちは。花子です。

 もう年末です。この前デイケアの年越行事に行ってきました。おそばを食べて、神社にお参りに行って、ぜんざいを食べました。そして一年間の振り返りです。一生懸命考えていましたが、思っていたことの半分も言えなかった気がします。だからここで一年間の振り返りをしようと思います。

 今年はダイエットをしようとして、あまりうまくいきませんでした。間食をやめたりしたけど、すぐにまた食べてしまって、またダイエットをしようと決意をすることの繰り返しでした。でも今度こそはダイエットを成功させたいと思います。来年は2、3キロ落とすのが目標です。

 しんどい日もたくさんありました。幽霊さんがなかなか出ていかなくて、つらい思いをしました。いやがらせも、もう何年もあと少し、あと少し、と思いながら毎日を過ごしてきました。今年こそ幽霊さんのない一年にしよう、そう決めても、私にできることはただ耐えることだけでした。耐えました。ずっとずっと耐え続けました。そして幽霊さんのいやがらせはだんだん少なくなってきました。来年こそ幽霊さんのいなくなる年にしたい、そう願っています。

 父が仕事を辞めて、晩ご飯作りをしてくれるようになりました。ちょうど私が生きることに疲れを感じ始めるほど、料理がしんどくなってきていた時に、父と晩ご飯作りを交代しました。しばらく休んでいたら、だんだん元気になってきて、今では朝の7時頃に起きて、野菜スープ作りをし、買い物に行ったり、散歩したりできるようになって、お風呂にも毎日入れるようになりました。夕食後父の布団に入ると、うっかり寝込んでしまって、自分の寝床に移動するだけで精一杯で、お風呂も歯磨きも薬を飲むことも、全部できずに朝まで寝てしまう、ということがありましたが、最近はなくなりました。色んなことが良くなってきています。今の生活から堕ちないように気をつけたいです。

 ブログは不定期になって、詩といつもの文章を一緒に書くようになりましたが、詩はどんどん書けているので、また来年も更新していけたらと思います。見ている人はほんの僅かしかいませんが。

 

 それでは詩です。

「幸福感」

別に何か良いことがあったわけでもないのに、幸福感に満たされている気がする

楽しい明日を思い描いたら、それだけで私は幸せだ

明日何食べようとか、誰とどう過ごそうかとか考えたら、それだけで幸せな気がするんだ

 

ああ幸せだなぁ

幸せに満ちあふれているなぁ

 

苦しい時には色々考えて、色んな作品が生み出せそうだった

でも苦しみ続けなければ、良いものが生まれないわけでもないみたい

苦しかったことを思い出して、それを作品にすればいいのだ

 

苦しみが少なくなった

嫌なことが少なくなった

すると幸せがちょっとやってきた

今でも幸せな方だが、この先もっと幸せな出来事があるような気がする

 

「想像もしないような良いことが起こる」と思えばいいらしい

私にもそんな良いことが起こるのかな?

平凡な幸せでいいんだ

別に特別になりたいわけじゃない

自分だけの自分を取り戻して、普通に生きられる幸せを感じていたいんだ

きっともうすぐ私の中は私だけになるだろうから

そうしたら私はもっともっと幸せになれるから

 

今この瞬間はなんとなく幸せな気がするけど、すぐにまた思い出す

思い出したらまたちょっとつらい

でもつらいだけじゃない

希望はある

思い出しても遠くから見ているだけでいられる時がきっと来る

 

切迫感や焦りはないし、気持ちはゆったりとしている

だってやらなくてはならないことなんてないようなものなんだもの

誰も私に期待していないし、自由に生きさせてくれる

 

今私を苦しめているものはいずれなくなる

もう2、3年もすれば私の中は変わっているはず

かつて苦しんだことも、今苦しいことも、私の中が私ひとりになれたら、きっと良い思い出だ

 

吸う息がすがすがしい

書く感触が気持ちがいい

聴く音楽が耳に心地良い

何もかもが良い方向に進んでいる気がする

 

この私が幸せになれないはずがない、と思う

だって私の未来が不幸なんてことあるはずがないだろう?

良い環境に身を置けてるし、運は良い方だし、今だってひとつを除けばすごく幸せだ

 

毎日同じことを繰り返して生きるなんて嫌だと思っていたけど、そんなことができるほど幸せなことってないと思う

毎日食べて出して寝て

それを繰り返して生きる

いつまでもそれが続けられる幸せを一生感じていたい

 

今私は幸福感に満ちあふれている

いつまでもそうであるという保証はないけど、きっとずっと私は幸せであり続けるのだろう

私はそういう人間なのだ

 詩はここまでです。

 

 さて、いつものです。

 自由に外に出られるようになっていたので、一度だけひとりで散歩に出かけたことがあります。歩いたらちょっと距離のあるお寺や、病院を挟んで反対側にあるコンビニに行きました。途中ちょっと走ったりして楽しい散歩でした。このことを看護師さんに言うと、

「体力はバッチリだね」

と言われました。

 外の空気が吸いたかったので、屋上に行ったこともありました。誰もいませんでしたが、隣の建物には人がひとりいて、ケイタイで電話をしていたと思います。この時は私ひとりでしたが、たまに屋上に行ってきますと言っている人がいたので、屋上は良い息抜きの場だったんじゃないでしょうか。

 OTや散歩に行ったり、ご飯を食べたりシャワーを浴びたりしている以外の時間は絵を描いたり詩を書いたりしていました。絵や詩ができた時には看護師さんに見てもらっていました。

「こんなのが仕事にできたらいいのにね」

と言ってくれる看護師さんもいました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはだいぶなくなってきました。足の震えはもうほとんどなく、手の震えはまだ結構ありますが、あまり気になりません。顔を歪められることもほぼありません。寒い時のガクガクも去年や今年の初めのことを思えば、ほとんどないと言っていいほどです。このままいやがらせもなくなって、幽霊さんの気配ですらなくなってくれれば、私は詩に書いた通り、世界一の幸せ者です。今のような生活を続けていきたいです。