幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

詩「気づかい」。病院内のOT室に行った。

 こんにちは。花子です。

 

 さっそく詩です。

「気づかい」

注意された

もっと気のきく人間になれと言われている気がした

あなたはそんなに気のきく人間なのか?

あなただって私と同じじゃないか

 

そんなに私を気のきかないやつに仕立てあげたいか

私はそんなに気づかいのできない人間なのか

人を労わることのできない人間だと言うのか

あの時もあの時も

全部私が悪かったって言うのか

 

私は気のきかない人間だ

人を気づかうことのできない人間だ

あの時もあの時も

全部私が悪かった

 

でも今までやってきたことのすべてが私の最大限の気づかい

人から気づかいだと思われなくても、私は人に気をつかっている

分かってくれる人もいるけど、こんなのでは社会では通じない

社会で通用する気づかいを私は持ち合わせていない

 

今までもずっと私が悪かった

あの時ああしていればと反省ばかりして、いっこうに前に進めない

一度反省して前に進めるのならいいのかもしれないが、私は何度も何度も反省している

前に進むってどういうことだったか、分からなくなってしまった

反省してこれからの人間関係に生かすことができればいいのだろうか

 

気のきく人間になりたい

人を気づかうことのできる人間になりたい

そうやって人のためになれる人間になりたい

人のためになっていたら、自分でも自分が生きてる価値のある人間なのだと思えるのに

 

結局は自分のためなのだ

私は自分のためになるようなことしかしない

人のためを思うのも、自分がそれで気持ち良くなるからだ

みんなそうだろう?

ひとりひとりが自分のために生きられれば、他の人に何かをしてほしいなんて期待しないし、期待しなければ裏切られると思うことはない

 

自分に余裕が出てきた今、私は前よりは人を気づかえる人間になれていると思う

自分のために人を思いやるのだ

それが人のためになるのなら、そんなにいいこと他にないと思う

今までもこれからも、私は人を労わることのできる人間であってほしいものだ

 詩はここまでです。

 

 さて、久しぶりにいつものです。

 看護師さんから言われたのか、先生から言われたのか忘れてしまいましたが、OT(作業療法)を勧められました。OT室に行き、編み物や物作りなど、簡単な作業をするのです。私はかぎ針で小さなコースターを編みました。午前中だけでしたが、週に何回か行きました。けっこう頻繁に行っていたと思います。

 最初行ったら作業療法士さんが中を案内してくれました。私が今行っているデイケアもそうですが、こういうところはお茶を自由に飲んでいいみたいです。ここのOTでもお茶は自由に飲んでいいと言われました。私は将来働かなければならないと思っていたので、お茶をもらう時には大きな声で許可を得ないといけないと思いました。だから割と大きな声で

「お茶いただきます」

と言ってお茶をもらっていました。でもこれは最初の一回しか言った記憶がありません。慣れてきたらそんなこと言わなくてもいいと分かったのでしょう。

 最初の一回目はまだひとりで病棟の外に出ることが許されていなくて、看護師さんに送ってもらって、終わるころに迎えにきてもらっていました。でもそれ以後はひとりでも行っていいようになって、あのおばあさんと一緒に行ったりしていました。

 OT室には大学生の実習生がいました。女性でした。年が近かったからか、私によく話しかけてくれました。ある時分からないところがあって、この実習生に分かるかどうか訊いたら、本を見てはくれたのですが分からず、結局作業療法士の人に教えてもらいました。この実習生は私のところにだけいたのではなく、他の人にも声をかけていました。それがちょっと悔しいような気持ちになりました。私は誰かの一番になりたいという願望を持っているのです。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはあまり出なくなりました。手足が震えそうになったり、口が歪められそうになったりはしますが、変顔もほとんどないし、しんどくならされることもほとんどありません。ただ最近寒くなってきたので、寒い時の全身のガクガクが少し出たりしました。この冬はどうなるのでしょうか。またあのひどいガクガクに耐えないといけないのでしょうか。もうそろそろ発病から10年経つので、幽霊さんもなくなってほしいとは思うのですが・・・。