幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

ダイエットをまた始めた。詩「空中分解」。OT室で作業療法を。

 こんにちは。花子です。

 長い間ブログを更新できなくてすみません。特に何かあったわけではなく、ただ書く気が起こらなかったので、書いていませんでした。でもほんの少しですが、見てくれている人がいるので、やめるわけにもいかず、こうして書いています。

 最近また太ってきたので、ダイエットを始めました。とりあえず間食はしばらくの間やめにします。砂糖類を摂るのもできる限りやめようと思います。食べないでおこうと決めたら、意外と食べたくならないものですね。デイケアの次の体重測定まで少食に努めます。昼ご飯もできるだけ太らないようなものを、と考えていますが、マクドナルドの新商品が食べたいです。それに今日は朝昼兼用で天丼を食べてしまいました。でも少しずつ痩せたいので、食事はそれほど制限しないでおこうと思います。間食とジュースをやめたら、だいぶ変わってくるんじゃないでしょうか。

 

 それでは詩です。

「空中分解」

言葉は時々空中分解する

私にもあなたにも、そう誰にでもそういうことが起こる

自分の目の前でも、相手との間ちょうど半分のところでも、相手の目の前でも、どこかは分からないけど、とにかくどこでも言葉は空中分解する

 

自分の発した言葉が相手に届いていない時、言葉は空中分解したと言えるだろう

自分の身にも起こることだし、誰かの身に起こっているのを見かけることもある

声が小さいのか、相手の耳が遠いのか、タイミングが悪いのか、原因は何か分からない

ただひとつ言えるのは言葉が空中分解したことで、この世に出たほんのわずかな自分の破片が消えてなくなってしまうということだ

 

例えば、おもしろいことを言った時、それが空中分解してしまえば、おもしろいことを言った事実が掻き消えてしまう

そうするとおもしろいことを言った自分、すなわちおもしろい自分というのがこの世にいるということが認められなくなる

おもしろい自分は存在しないということになるのだ

 

言い直せばいいだけかもしれない

それは時には勇気のいることだ

その時を逃せば伝わらないかもしれないからだ

タイミングが重要なのだ

その時、その時でないと意味がないのだ

 

声が届かないと悲しい

無視されたわけじゃない

言葉が相手に届く前に空中分解してしまったのだから

でも無視されたのと同じような気持ちになってしまう

 

言葉が相手に届かなければ、この世から自分が少し消えてしまう

空中分解した言葉はどうしたって元には戻らない

それが嫌で私はできるだけ大きな声で、タイミングを見計らって、言葉を発するようにしているのだ

 

それでも言葉は時々空中分解する

相手が目の前でシャッターをおろしている時があるのだ

どんなに聞きとりやすくしゃべったって、それでは相手に届くはずもない

それでも会話は成り立つ

 

会話のすべてがこの世に留まることはない

相手に届いた言葉も、空中分解した言葉も、この世にとってみればあまり変わらないのかもしれない

この世には言葉があふれかえっている

それを全部この世が記憶しようとするのは無理なはなしだ

 

言葉が空中分解することで、自分の一部がこの世から抹消されてしまうのかもしれない

それは悲しいことだが、いつでも誰の身にも起こっていることだ

色んな人の破片がこの世をちりぢりにさまよっている

みんなその破片を拾い集めて、自分を取り戻そうとしている

 

これからも言葉は時々空中分解するだろう

そして人はちょっと悲しくなったりする

またいつかどこかで空中分解した言葉を拾い集められればいいのだが

そうすればこの世から消え去った自分の一部を取り戻せるのだから

 

 さて、いつものです。

 OTの人達が出張してきて、私のいた病棟のデイルームで万華鏡作りをしたことがありました。教えてもらいながらやったのですが、私のだけちょっと変な出来でした。でも作ることに意義があるので、どんな出来でもよかったのです。万華鏡もほしいと思わなかったですし。

 午前中のOT室での作業か、午後からのデイルームでの作業かを選ぶ日がありました。私はなんとなくOT室でやる方を選びました。午後からは何をしていたのか、さっぱり忘れてしまいました。

 OT室にはよくあのおばあさんと一緒に行っていました。あのおばあさんと仲の良いもうひとりのおばあさんがいました。この人は恐ろしく無口でした。あのおばあさんがいなくて、この人と一緒にOTに行ったことがありました。この人はひとりでは行けないのだと看護師さんが言っていたので、一緒に行ったのでした。しかしこの人は

「ここには来れるけど、売店が、、、」

とか言っていたのですが、私はどうしたらいいか分からず、無視しました。

 私はもう自由に外に出ていいようになっていました。だからあのおばあさんが

売店に行きたい」

と言った時、看護師さんなしでも、私と一緒だったらいいよということになって、一緒に売店まで行きました。おばあさんはひとりでも行けるようになりたかったようです。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは、だいぶ減ったように感じます。手足の震えが減りました。変顔もほとんどありません。寒い時のガクガクも今のところあまりありません。全くないわけではありませんが。幽霊さんがこのまま消え去っていくことを願うのみです。