幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

将来について(死)。詩「会えない」。

 こんにちは。花子です。

 

 最近ふと思うことがあります。それは一生こんな生活を続けていくのか、ということです。一年とちょっと前から晩ご飯作りを始めました。料理ノートをつけて、それはもう2冊目に入りました。これからもそれを続けていくのなら、ノートは何十冊にもなるでしょう。別にそれが嫌なわけではありません。つけていってこれからの晩ご飯作りの参考にしたいと思っています。

 私は昔から将来のことをあまり考えないというところがあったのですが、最近ちょっとは考えるようになりました。いつかは家族とも離れ離れになり、私自身この世から去ります。そんなこと昔は考えもしませんでした。でもそれが現実なのです。私は現実を見て生きたいと思っています。晩ご飯作りはその現実に必要不可欠なものです。一生料理をし続けるなんて、そんなことできるのかとちょっと不安になりますが、きっと私ならできるでしょう。

 将来のことを考えると不思議な気持ちになります。この先この世はどうなっていくのでしょうか。私は生きていけるのでしょうか。でも私はひとりではありません。社会とのつながりもあります。困ったことがあれば、主治医の先生やデイケアのスタッフに相談すればいいのです。

 自分が死ぬことなんて今まで考えたこともありませんでした。人はみんないずれは死ぬ、と言われているのを聞いても、どこか他人事でした。私には無関係のことのように思っていたのです。でもそれが自分には無関係ではないのだと、嫌でも思い知らされる時が来ました。別に何か特別な事件があったわけではありません。ただ考えているうちに自分の死のことも考えるようになっただけです。

 死ぬまで私は料理をし続けるでしょう。その時ノートはどうなっているでしょうか。今のところノートは残しておくつもりですが、死ぬまで残しておいたら、すごい量になりそうです。それでもノートは捨てられません。

 おばあさんになるまで生きるつもりですが、本当にそんな時まで生きられるのでしょうか。地震が来て、若くして死んでしまうかもしれません。それならそれでいいのです。私はただ幸せな人生を生きたいだけなのです。

 

 今日は第一月曜なので、詩を書きたいと思います。

「会えない」

あなたとはきっと絶対に会えないよ

住む世界が違うんだもの

あの子ともきっと絶対に会えないよ

縁がなくなってしまったんだもの

 

会いたい

夢で会うように現実でも会いたい

でも会えるための努力をしないんだな、私は

もっと自然に会いたいのだ

できることなら向こうから望んでほしい

 

私の毎日の選択肢の中にはあの人と会うというのがない

場がないと会えない

誰とも会えない

そんな生活が一生続くかと思っていた

 

有名人に憧れるだけで誰とも会えない毎日

自分も有名になって、もしかしたら会えるかな、なんて思ったりして

でも誰とも会えないわけじゃない

私には会える場ができた

誰とも会えないわけではないのだ

 

でもあの子の場合はどうだろう?

あの子には会おうとしたら会えるのかもしれないけど、私にはできない

私には勇気がないのだ

私が会いたいと思っていても向こうは思わないかもしれない

うまく時間を過ごせないとお互いにつらいだけだ

正直なところ私は人と会うのが面倒臭いだけなのだろうか

 

会いたくないけど会いたい

楽しくおしゃべりしたい

そう思ってくれる人が、私と会いたいと思ってくれる人が、いたらいいのに

だけどやっぱり今の生活を捨てることはできない

心の中で想うあの会いたい人と会わずに、会えずに生きていく

私にはそれがいいのかもしれない

今の人間関係を壊さないように

今の環境を大事に

生きていけたらいいのかな

 

あなたのこと想わずに生きていこうと思います

会えるはずがないのです

夢は捨て去って現実を生きていきます

いつか会えるかもしれないと思って、あなたのことを妄想で思い描くのはもうやめにします

私は今を大事に生きていきます

たぶんそれが一番私にとって、私の人生にとって、良いことなのだから

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは手足の震えと変な顔にさせられるのがひどいです。もう幽霊さんのことは無視しようと決めました。そうするとどんなに変な顔にさせられても、あまり気にならなくなってきました。もう幽霊さんで泣くことはないでしょう。もういなくなったことにします。そのつもりで、もう幽霊さんに何されても、何も思わないことにしました。今のところうまくいっています。変な顔にさせられても、自分のやるべきことに集中できています。この調子で幽霊さんはもういないものとして生きていこうと思います。