幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

幽霊さんはもうすぐ生まれ変わる?R病院へ行ったけど入院できず、別の診療所へ。

 こんにちは。花子です。

 

 最近幽霊さんがだいぶおとなしいので、こんなこと考えていました。それは生まれ変わるってどういうことだろう、ということです。そもそも生まれ変わるって本当にあることなんでしょうか?私は前世ではこういう人間だった、とかがあるかもしれませんが、全く覚えていません。人は一度きりの人生しか生きられないと思っています。それなのに私の体には私の魂と幽霊さんの魂の二つが入っています。いくらそれが病気だと言われたとしても、幽霊さんは存在するとしか思えないのです。

 幽霊さんとは一体なんなんでしょうか?体はもうありません。魂だけなのです。今幽霊さんには生きてた頃の記憶はあるのでしょうか?あっても私には分かりません。教えてもらおうとしても、幽霊さんには私の頭の中のことを口に出させることしかできないので、幽霊さんから聞くことはできないのです。

 幽霊さんは今生きていると言えるのでしょうか?それとももう死んでいるのでしょうか?私の中で生きているということは、生と死の間にいるのでしょうか?考えても分かりません。私としてはもう死んでいるのだから、成仏して、また新しい体で、新しい人生を歩んでほしいとは思うのですが、幽霊さんにとって私の体の中にいる意味はあるのでしょうか?きっと意味なんてないのだと思います。でも幽霊さんには私の中に居続けたいという思いがあるのでしょう、なかなか出ていきません。

 生きていたい思いがどうしていやがらせに発展するのでしょう?それは永遠の疑問です。なぜいやがらせをしたくなるのか、それはきっと私が幽霊さんを裏切ったからだと思います。いやがらせの前はただただ気持ちが良かっただけです。でもそんなこと長くは続けられません。ひとりで抱えるには荷が重すぎます。いつかは誰かに言って、幽霊さんにはいなくなってもらわないといけなかったのです。そして今幽霊さんはいなくなりつつあります。きっといつかはいなくなると思うのですが、本当に願いは叶うのでしょうか?

 父は私がもうすぐ幽霊さんはいなくなる気がすると言うと、そう思うんだったらそうなんだろうと言いました。父も他の家族も私の病気には理解があります。だから生きていけるのです。みんな幽霊さんのことは信じてくれています。そしてこれからも私の一番の理解者なのです。私は恵まれていますね。もうすぐ楽になると信じて生きていこうと思います。幽霊さんはきっとまた自分の体が持てて、自分の自由にできる、自分だけの人生が送れるだろうと思っています。

 

 さて、いつものです。

 朝が来て、まず兄がR病院へ電話してくれました。着替えて行く準備をしました。それから父母に私が書いたノートを見てほしいと言い、見られるように集めておきました。

 病院へはタクシーで行きました。家族4人そろって行きました。ほとんど寝ていなかったので、タクシーの中ではうとうとしていました。この時も幽霊のいやがらせは続いていました。体がこわばるというか、見た目には分からない微細な震えを感じていました。だからうとうとしていただけで、眠るというところまではいきませんでした。

 この時鼻で息をするとなんとなくそれが跳ね返ってくるような気がしました。私はそれはの子さんの頭が目の前にあって、その頭に私の息がかかって、跳ね返ってきているからだと思っていました。実際は跳ね返っていたのではなく、息を吐いた時に鼻のあたりに自分の息を感じていただけだったのです。というより冬だったので、自分の温かい息が出た後に周りの冷たい空気が顔にあたって、それを息が跳ね返ってきているのだと勘違いしたのだと思います。

 そんなこんなでR病院に着きました。待合室で待ってから病院の人と面談をしました。待っている間父の肩にもたれて半分眠っていました。しかしこの時も幽霊のいやがらせは続いていたので、完全には眠れませんでした。

 面談では眠れてますかなど、もうほとんど覚えていないのですが、訊かれて答えていました。しかしどの質問にも満足に答えられませんでした。K君やの子さん達のことはあまり言ってはいけないことのように感じられたのです。言うタイミングもありませんでした。

 そこでは部屋の空きがなかったのか、入院の必要性を感じられなかったからなのか、どちらか分かりませんでしたが、R病院では入院はできませんでした。

 だからとりあえず父の仕事場の近くの診療所に行くことになりました。またタクシーに乗って行きました。

 今からではどんな苦しみだったのかはっきりとは思い出せませんが、絶望的に苦しい状態にありました。どうしたら治るのかは分かっているつもりでした。K君と仲直りをしたらこの苦しみはなくなるのだと思っていたのです。K君に語りかけていましたが、なかなかうまくいきませんでした。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはなくなったわけではありませんが、だいぶマシになってきたような気がします。左足の違和感も感じないわけではありませんが、なくなってきました。ただまだ幽霊さんのいない日というのはありません。昨日だってちょっと寒かった時に、全身をガクガク震わされました。気持ち悪かったです。もうあと幽霊さんがいなくなるだけなのです。それ以外はだいぶ良くなってきました。毎日それほどしんどくなく過ごせています。このまま幽霊さんがいなくなることを願って生きていきます。