幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

幽霊さんがいない人生とは?タクシーでI病院へ。

 こんにちは。花子です。

 

 もし私の中に幽霊さんが入ってきてなかったら、私はどんな人生を歩んでいたのでしょう?

 思春期の頃、私は精神的におかしくなっていました。でもこれは自分でしか治せないと思い、病院へは行きませんでした。高校生の時学校に行くのを嫌がっていたら、父に病院へ行くか?と言われたことがあります。でも私は行く気にはなれませんでした。病院に行ったからってどうなる?という感じでした。学校が嫌なのは昔からだったので、何かの病気で行けなくなっているのではないとなんとなく思っていたのかもしれません。とにかく病院に行けばどうにかなることではないと思っていました。

 今から思えばあの時精神科を受診していたら、病名をつけてもらえて、幽霊さんがいなくても、年金がもらえていたかもしれません。たぶん「鬱」だったと思います。あの時はかなりしんどかったので、私は病気だったと思います。でも自分で治さないと治らないと思っていたので、頑張って外を歩いたり、家で体操やヨガをやったり、思いをノートに書いたりしていました。そうしていたらある時ふっと良くなったのですが、幽霊さんが入ってきたのでした。

 たとえ良くなったとしても、私は働くことができなかった気がします。もともとそういう人間なのです。と言っても何人の人に通じるんでしょうね。とにかく私は学校が嫌いでした。毎日通うのが苦痛だったのです。そんな人間が社会で働けるでしょうか?私は働けないと思います。体力も能力も人よりなかったので、生活できるだけのお金を稼ぐことはできそうになかったのです。それでも働きたいと思える人間になりたいと思って頑張っていました。今はあまり働きたいとは思えません。

 最初に私は今は無理でもせめて障害者雇用で働けたらと思っている、というようなことを書きましたが、今ではその思いは薄れてきています。今の私は幽霊さんのおかげで働かなくてもお金をもらえています。幽霊さんがいなかったら、頑張って働いていたかもしれませんが、それも続いていたかは分かりません。幽霊さんがいてもいなくても、私は精神病患者である人生を生きていたでしょう。たぶんですが。

 まあ、ありえない過去のことを考えたって仕方ありません。大事なのは未来で、それも明るくなってきているので、今の私にはあまり心配事がありません。元気になってきたし、幽霊さんもいなくなりつつあるし、家族も今は安定してるし、特に問題はないのです。

 最後は死ぬだけですが、それまでの間、どれだけ充実した人生を送れるか、を考えてこれから先生きていこうと思います。未来は明るい、明るいぞ!!

 

 さて、いつものです。

 この時私は「タントラヨガ」というものをやっているつもりになっていました。性行為をして悟りを開くと私は解釈しているのですが、それを私はやっているのだと思っていました。だからの子さん達と気持ち良くなっているところを見せれば、信じてもらえるんじゃないかと思って、父に

「やろうか?」

と言ったら

「やらなくていい」

と言われました。この時幽霊は気持ち良くさせることはせず、ただいやがらせをするだけだったので、どっちにしろ無理だったのですが。

 兄が別の部屋からやってきました。今度は兄に

「お兄ちゃんと一緒にラブホテルに行きたい」

と言いました。頭の中はAV女優になることでいっぱいだったのです。兄は私の言ったことを聞いて

「こりゃ駄目だわ」

と言いました。それからI病院に向かいました。

 タクシーでI病院に向かう途中もまた目の前にの子さんの頭があって、その頭に私の息がかかって、跳ね返ってきているような気がしていました。

 K君が言っていると思っていた大学の近くを通っているような気がしていた時、頭の中でK君に何か語りかけていました。

「今I病院に向かっています」

とかそんなんだったと思います。とにかく今大学の近くだと思ってK君を意識していたのは事実です。

 タクシーの中では誰も何も言いませんでした。これは今だからこそ振り返れることですが、この時は幽霊のいやがらせに耐えるのに必死で、周りの状況など考えていられませんでした。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはストレッチの時にちょっといやがらせをされます。足をグラグラさせてきたり、体を震わせたりしてくるのです。でもそれもだいぶマシになってきました。このままいけば本当に幽霊さんはいなくなるかもしれません。今はまだ幽霊さんの出ない日というものはありませんが、それが一日でもいいからできるようになること、それが今の私の目標です。