幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

逆に、ひとりじゃなかったら。私の中にいる人の息がくさくて、K君とさようならゲーム。

 こんにちは。花子です。

 

 前回、もしひとりなら、と書きましたが、ひとりじゃないからこそ味わえる楽しみというものもあるなぁと思うことがありました。うちの向に一昨日テントが出ていて、シフォンケーキやシュークリームやコーヒーが売られていました。ひとりなら無視するところでしたが、母がコーヒーを飲みたいというので、買い物からの帰りに寄ることにしました。

 コーヒーは浅煎り、中煎り、深煎りとあって、母がお店の人に

「深煎りは濃いですか?」

と訊くと、お店の人は

「濃い中にも甘味がある感じですね」

と答えたので、2人とも深煎りにしました。

 コーヒーが入るまでの間、地下にカフェがあると聞いたので、見に行ってみると、なんだか店内音楽がうるさくて、ガヤガヤとしていたので、多分この先行かないだろうと思いました。普通の一軒家の下だったので、うちの真前だったのに、全然気づきませんでした。

 コーヒーができるまでの間、椅子を出してくれたので、座って待っていました。コーヒーは一杯400円でした。家に持って帰って飲もうと思っていたのですが、せっかく椅子を出してくれたので、そこで飲むことにしました。私は感想を言うのが苦手なので、うまいことは言えませんが、コーヒーはとてもおいしかったです。またあったら飲みたいです。

 もしひとりならもっと自由にできるはず、なんて思っていましたが、ひとりだと、昨日みたいにカフェでランチなんてできないだろうし、あんなに遠くまで散歩に行くことも、多分ないでしょう。日曜日は父と母と3人でカフェで週替わりランチを食べています。そして昨日は父と2、3時間散歩に行きました。私ひとりだとあまり行かないところまで連れて行ってくれました。新しい景色が見られるのは楽しいことです。

 もうブログに書くことがあまりありません。だからひとりで散歩に行って、ただ黙々と歩くだけ、ということがしたいです。足を動かしてたらいいだけなので、楽なのです。やりたいことも構想があるだけで、実行に移せていません。朝に起きられないので、時間がないのです。かと言って朝に目覚ましかけて起きようかともなりません。ずっと昔から寝たいだけ寝るのが夢だったからです。

 私にはずっと夢がありませんでしたが、こんな生活を送ることが夢だったんじゃないでしょうか。私はつらいだけの仕事をしなくても生きていけるのです。夢がない、ということは、仕事をしたくないということだったんじゃないでしょうか。私は今の生活に満足しています。いつまで続くか分からない今の生活を大事にしていきたいと思います。

 

 さて、いつものです。

 幽霊に性的快感を与えられて、息をハアハア出させられている時、私の口が少しにおいました。それは私の息ではなく、私の中に入っている人の息なのだと思い込んでいました。この時私の中に入っていると思っていたのが宮藤さんかK君です。あるいはその両方だったのかもしれません。その2人の息が臭いのだと思っていました。

 宮藤さんの息だと思っていた時は宮藤さんとつながり合えている証拠だと思って、その臭さを楽しんでいました。でもK君の時は、私がK君の息が臭いと思うと、幽霊が私の顔をイーッという感じで歪め、全身をガクガクと震わせてきました。だから臭いという言葉が頭の中に出てきても、本当は思ってない、どうしようと思っていました。

 頭の中がパニックになりました。どんなことを思っても、幽霊のいやがらせがなくならないのです。この時幽霊のいやがらせはK君のいやがらせでした。K君さえいなくなればいやがらせに苦しむことはなくなるのだと思っていました。

 だから頭の中で“さようならゲーム”をやっていました。何かしら思った後に必ずさようならにつなげるというゲームです。こんなことでいなくなると思っていたのでしょうか。とにかくK君にいなくなってもらうために、何かをせずにはいられなかったのです。

 そんなことをしていたら、トイレに入っている時、口が勝手に動いて、声は出さずに息だけ出すしゃべり方で

「怒ってるんだけど」

と言わされました。もちろん幽霊にです。でもこの時は宮藤さんだと思っていました。

 何を怒っているのか分かりませんでした。さようならゲームをしたり、K君の悪口を頭の中で言っていたら、鼻息がスススともれていたので、宮藤さんは私と同じ気持ちで笑っているのだと思っていたのです。だからあまり深くは考えませんでした。

 その後もさようならゲームは続いていました。YouTubeで音楽を聴きながら歌い、同時に絵を描いていました。この時にもさようならゲームをしていました。しかし幽霊のいやがらせがあまりにもひどいので、私の頭の中はそれどころじゃなくなって、さようならゲームはそこで終わってしまいました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは寒いので全身をガクガク震わせてきます。足の震えもちょっと復活しそうです。でも前よりは良くなっていると自分に言い聞かせて、なんとか日々を乗り切っています。もうすぐしたら幽霊さんはいなくなると思います。一生一緒ということはきっとないのです。自分だけの自分に早く戻りたいなぁ。