幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

確定申告に行った。内大介さんが入ってきた。

 こんにちは。花子です。

 

 私の父は自営業なので、この時期になると確定申告をしなければなりません。去年から父に指示してもらいながらですが、私が書いています。書いていると言っても、領収書はきちんとまとめてくれているし、書かなければならない数字はほとんど出してくれています。だから私がしたのは医療費の計算と、父の書いた用紙を見ながら父の指示通りに欄を埋めるだけでした。それだけでしたが、父は

「ああ〜、楽だ〜」

と言っていました。書くのは3日ほどで終わりました。そしてその書いたものを父と2人で税務署に持って行きました。父の仕事場から歩いて45分ほどでした。もっと遠いのかと思っていたら、そこまで遠くはありませんでした。7時半に父の仕事場を出て、8時10分ぐらいにあともうちょっとというところまで来たので、ちょっと遠回りをして時間を潰していました。私としてはデイケアに行くために9時半には仕事場に戻りたかったので、税務署の前で待っていたかったのですが、父は

「じっとしてたら寒い」

といって、歩いていました。私は内心ドキドキでしたが、8時半ちょっと前に税務署に行くと、誰も待っていませんでした。確定申告ってこういうものなんだと初めて知りました。混んでくるのは期限近くになってからだそうです。確定申告はすぐに終わりました。また来年も父と一緒に税務署まで行けたらいいなと思います。

 

 さて、いつものです。

 みさこさんからいやがらせがあると思っていました。そうしてみさこさんのいやがらせ(本当は幽霊のいやがらせ)に耐えつつ、動画を見ていたら、パソコンの横のある一点で視線が止まりました。私はもしかしてと思い、ためしに頭の中で

「内大介さんですか?」

と訊きました。内大介さんは神聖かまってちゃんの所属していたパーフェクトミュージックの代表の方でした。私の質問に幽霊はうなずきました。

 この時私の近くには何人か人がいて、その人がいるところを見たら、その人の思いがうなずいたり首を横に振ったりと何らかの動作をすることで伝わってくるのだと思っていました。だからこの幽霊のうなずきは大介さんのうなずきなのだと思いました。大介さんが私の近くに来たと思ったのです。

 大介さんはみさこさんのいやがらせをとめてくれるような気がしました。手のひらを顔の横に持ってきて上に向けて首を振り、やれやれという動作を幽霊にさせられました。これは大介さんがみさこさんのしていることに対して呆れ果てているのだということなのだと思いました。大介さんの心情を表している動作だと思ったのです。

 そのうち幽霊のいやがらせはなくなっていきました。それと同時にみさこさんもいなくなったと思いました。今度は大介さんが入ってきたように感じました。大介さんと思われる人は私の手を使って私のお尻を触りまくりました。

「大介さんはお尻が好きなんだね」

と頭の中で言っていました。この時も幽霊は笑っていました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはいつも通りですが、ちょっともういい加減疲れました。もう耐えられません。父に

「今までずっと耐えてきたけど、もう限界だ」

と言って大泣きをしました。それでも幽霊さんはいやがらせをやめてはくれません。ひどくはなっていないのですが、積み重ねが大きくて、もう駄目です。私自身幽霊さんと関係なくしんどくなったりするので、そこに幽霊さんのいやがらせが加わると、もう本当につらいです。せめて幽霊さんなんかに負けないぞ、というくらい強くなりたいです。