幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

楽しい母の誕生日。センジュさんと夜空を眺める。

 こんにちは。花子です。

 

 今私はダイエットをしているのですが、この前の土曜日にちょっと甘いものを食べてしまいました。最近、とんかつ屋さんの店頭でシュークリームを売り始めました。母とふたりそれを見るたびに、食べたいという気持ちが湧いて出ていたのですが、ずっと我慢していました。でもとうとう我慢できなくなって、買ってしまいました。それが1つ300円もするのです。母が半分こするかと訊いてきましたが、シュークリームを半分にはできないでしょう。だから600円出して2つ買いました。そして近所の公園で、滑り台で遊ぶ親子を見ながら、食べました。それがクリームにバニラビーンズがたっぷり入っていて、皮もコンビニとは全然違っていて、とてもおいしかったです。またどうしても我慢ができなくなったら、買おうと思います。楽しみだなぁ。

 昨日は母の誕生日で、またいつもの北海道料理屋に行って、ちょっと高めの「ヘルシーじゃない海鮮ポテトサラダ定食」というのを食べました。たらこの入ったポテトサラダと野菜の上に、牡蠣とあん肝とイクラがたっぷり乗っているのです。最初見た時、「これだけ?」と思いましたが、食べてみるとお腹がいっぱいになって、とても満足しました。私達がいつも行っているので、サービスしてくれたんじゃないか、という感じでした。

 そして誕生日と言えばケーキでしょう。近くの、父曰く40年以上やっていると思われる、一度も入ったことのない、ケーキ屋さんに行きました。たまに店の前を通るのですが、誰も買っているのを見たことがありません。どうなんだろうと不安でしたが、見た感じわりとおいしそうだったので、買ってみることにしました。私はクランツというバタークリームのケーキ、母はアップルパイ、兄はチョコレートケーキ、父はミルフィーユで、全て私のお金で買いました。全部で1210円だったので、それほど高くはありません。帰りにコンビニでホットコーヒーを私と母の分買って帰りました。雨だったので、持って帰るのが大変でしたが、無事に家までたどり着くことができました。食べてみると、とてもおいしかったです。昔のバタークリームはものすごくまずかったらしいのですが、私が食べたのはおいしかったです。今回買った中で一番おいしそうだったのは、父のミルフィーユでした。味見しましたが、サクサクだし、苺も入ってるし、クリームはおいしいし、今度買うならミルフィーユかなという感じでした。また来年もここでケーキを買いたいです。

 

 さて、いつものです。

 後藤まりこさんが入ってきたような気がして、後藤さんと何かしらしているつもりになっていました。それから幽霊が私にいやがらせをしてきました。体をこわばらせて、細かく震えさせるようなことをしてきたのです。私はそれを横になりながら耐えました。これは後藤さんがしているのだと思っていました。

 この時天井の視線の行く先にはじめさんとセンジュさんがいるような気がしました。2人は後藤さんをなだめようとしているのだと思いました。なぜか後藤さんの好きな人はセンジュさんなのだと思うようになりました。だからと言ってなんだという話ですが。

 しばらくして幽霊のいやがらせがやみました。この時後藤さんが出て行って、センジュさんが入ってきたのだと思いました。センジュさんが入ってきたから体の異常がなくなったのだと思ったのです。

 夜になっていました。ベランダに出て夜空を眺めようと思いました。星を見るためにベランダの柵にしがみつきました。するとなんだか体が気持ち良くなりました。もっと夜空をよく見ようと、外に出ることにしました。マンション敷地内を上を向きながら歩きました。マンションの敷地内にも柵があったので、それにもしがみつきました。そうしたらまた体が気持ち良くなりました。

 上を向きながら歩いていると、誰かが危ないと言っているような気がしました。しかし私は絶対大丈夫だという自信があったので、かまわず上を向いて歩いていました。星がきれいでした。月も出ていました。この美しい景色を私はセンジュさんと共有しているのだと思っていました。

 自動販売機で飲み物を買って、マンションの公園で飲むことにしました。ブランコに座って飲んでいました。飲んでいるとまた体が気持ち良くなりました。センジュさんと私はつながっていて、2人で一緒に気持ち良くなっているのだと思いました。

 それから近くのコンビニに出かけました。インスタントスープを買いました。家に帰るとまだ家族はみんな寝ていました。もう明け方近かったと思います。家族を起こさないようにお湯を沸かして、このスープを食べました。とてもおいしかったです。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはちょっと体を震わせたり、目を操ったりするぐらいで、しんどくならされたりとかはなくなりました。先週の木曜日、デイケアの後、父の仕事場兼実家で、幽霊さんを説得しようと試みました。ノートに幽霊さんのしていることはただのいやがらせで、もういなくなって、私を楽にさせなければならないとか、幽霊さんの存在価値はないとか、もう死んでいるのだからいるべき場所に帰らなければならないとか、そんなようなことを必死に書いていました。もしかすると逆効果かもしれません。考えれば考えるほど居続けるのかもしれません。でも私にできることは考えることぐらいなのです。私は私にできることをやっていきます。それが私に与えられた試練なのでしょう。