幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

恋をしたい。宮藤さんと阿部さんとコンビニに行き、家では「ピトして」と頼んでいた。

 こんにちは。花子です。

 

 幽霊さんに取り憑かれて妄想ばかりしていた時、私は本当に神聖かまってちゃんの子さんが好きでした。でも本当のの子さんが好きだったわけではありません。私が見たの子さんの断片をつなぎ合わせて作ったの子さん像に私なりの色を塗って、それをの子さんだと思い込んでいたのです。だから私はの子さんが本当に好きだと思っていました。だって私の理想通りの人だと思い込んでいたのですから。でも本当はの子さんは私の理想とはかけ離れた人です。たぶん本当に会ってもそんなに好きにならないでしょう。

 私はただ誰かと恋をしてみたかっただけです。それはもしかすると幽霊さんでもよかったのかもしれません。だから幽霊さんが2回目に入ってきた時、あんなに楽しかったのだと思います。幽霊さんには私の体を性的に気持ち良くするということができました。それで私と幽霊さんは2人で性行為をしているつもりになって、楽しんでいました。このことはまたいずれ詳しく書こうと思います。

 私の周りにも恋をしている人はいます。羨ましいですが、私の場合向こうから好きになってくれないと、きっと恋には発展しないでしょう。私にも好きな人はいました。でもどの人もそこそこ好きなだけで、ちょっと話がしてみたかった、というくらいです。私は新しい家庭を持つことができないので、普通の恋愛はできません。父や母が亡くなってから、残りの人生を共に歩んでくれる人じゃないと付き合えません。

 高校の時に聞いた話ですが、「だんだん仲良くなってくる時が楽しい」らしいです。私はデイケアしか出会いの場がないので、そこにいい人が現れるといいのですが、私と同年代の人はあまり来ません。恋愛してみたいけど、今の生活を変えたくはありません。いずれ嫌でも変わっていくのですから、別に今じゃなくてもいいのです。ちょっとメールしたり電話したりするくらいでいいです。

 誰か性格のいい人で、私のことを猛烈に好きになってくれる人はいないでしょうか?一緒にドライブしたり、夜景を見に行ったり、ちょっと高級なレストランで食事をしたり、映画を観たり、焼肉や焼き鳥を食べに行ったり、カフェでパフェを食べたり、、、。私は恋をしたいというより、今書いたことをやってみたいだけで、今からやろうと思えばできることなのです(ドライブは無理ですが)。

 今の生活をあまり変えることなく、親しい人ができるといいな、と思います。

 

 さて、いつものです。

 兄が風邪をひいて、オロナミンCなどを買ってきてほしいと頼まれました。近くのコンビニまで行きました。栄養ドリンクを選び、他にも自分用のお菓子を買おうと思いました。

 この時私の両脇には宮藤さんと阿部さんがいるような気がしていました。2人の存在を感じながら、ほしい商品の前に立ち、それを見つめながら頭の中で

「これ」

と言いました。すると手が勝手に動いて、その商品をカゴの中に入れました。私はそれは宮藤さんか阿部さんがやっていることだと思いました。決してK君ではないと思っていました。この頃K君は私にいやがらせばかりする極悪人だったので、K君と気持ち良くなったりすることはないのだと思っていました。

 宮藤さんと阿部さんが近くにいて、K君は遠く離れたところにいるようなきがしていました。家に帰って、私は何事もないかのように兄に栄養ドリンクを渡しました。本当は幽霊のいやがらせがひどかったのですが。

 横になっている時、私の両脇には誰か人がいるような気がしていました。そのうち片方は宮藤さんでした。宮藤さんがいると思っていたところまで転がって行って、

「ピトして」

と頭の中で言いました。ピトするというのは、私の背中にぴったりとおなかをくっつけることを言います。それで気持ち良くなろうとしていたのです。たぶんちょっとは気持ち良くなったと思いますが、あんまり私の思う通りにはなりませんでした。

 なんでピトしてと言ったのかというと、それは前に布団の上で横に転がっていったら、気持ち良くなったことがあったからだと思います。ピトがうまくいかなくても、なんとなく宮藤さんと頭の中で会話しているつもりになって、楽しんでいたような気がします。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは、寒いと全身をガクガク震わせてきます。デイケアでも震わされてたので、ちょっとつらかったです。今年の冬もきっとガクガクはあるでしょう。つらいですが、できるだけ無視できるように頑張りたいです。そうしていたらきっと幽霊さんもいなくなってくれるでしょう。幽霊さんとはあんなに楽しい時もあったのに、と思わないわけではありませんが、幽霊さんはいない方がいいのです。もうちょっとで良くなると信じたいです。