幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

I君について。宮藤官九郎さんと阿部サダヲさんが入ってきた(妄想)。

 こんにちは。花子です。

 

 最近よくI君の夢を見ます。I君は高校の同級生で、学科が同じで、2年の時に同じクラスになりました。クラスで一番目立っていて、結構人気もあったと思います。私は女子の中でも一番おとなしくて、男の子とはほとんど話したことがありませんでした。おとなしい子がちょっとやんちゃな子に憧れることはよくあると思います。私もそんな感じでした。それでも全く関わりがなかったわけではありません。

 化学の時、私の席がI君の後ろになったことがありました。初めの日、I君が壁にある電気のスイッチをいじっていました。でも電気はつかなかったし、消えもしませんでした。I君はひとりで「どうなってんの?」というようなことを言っていました。そこで私がI君に愛想笑いをしてみました。するとI君は私に笑いかけてくれました。私とI君はちょっと仲良くなれた気がしました。

 でも私達の関係は全く進展することなく終わりました。ある時、I君の周りの男子がちょっとうるさく喋っていました。I君は私の方を振り返って、「(こいつら)うるさい」と笑って言いました。私はそこで同じように笑って、「そうだね」と言えればよかったのに、できませんでした。私はその時自分に似合わないと思っていた眼鏡をかけていて、その顔を見られるのが恥ずかしかったのです。だから真顔で無視してしまいました。

 もうこの時のことを思い出すたび、どうしてあんな対応しかできなかったのかと、悔やまれてなりません。でも私の高校時代はあんなものだったのです。諦める以外に方法はありません。もう終わったことなのです。

 I君の夢は特別変わったものではありません。ただちょっと仲良くなれそうになるだけです。I君が私に好意を持ってくれているようなのですが、実際のところ分からない、という感じです。

 そこまでI君のことが好きだったわけではありません。好きだったとしても恋愛には発展しなかったでしょう。私には家庭を持つことは不可能だからです。I君はたぶんもう結婚していて、子供も作って、幸せな家庭を築いているでしょう。私にはできないことです。それに高校時代憧れていた人はI君だけじゃないのです。なんで今更I君の夢をよく見るのでしょう?夢って不思議なものですね。

 

 さて、いつものです。

 その後も家で動画ばかり見ていました。この時もなぜかは分かりませんが、なんとなく宮藤官九郎さんが入ってきたような気がしました。かつて宮藤さんの「俺だって子供だ」を読んだことを思い出したのだと思います。思い出しただけでなぜそれが入ってくることにつながったのか、自分でも分かりません。でもこれぐらいしか理由が見つからないのです。

 阿部サダヲさんも近くに来たと思いました。なぜかは分かりません。宮藤さんからグループ魂を知って、そのボーカルである阿部さんのことを知ったからでしょうか。とにかくこの2人が私の周りにやって来たと思い込みました。

 一度思い込んだら本当にそれが事実なのかなんて考えずに、どんどん思考が進み、思い込みが増えていきました。私の周りに色んな人がいると思ったのも、この思い込みのひとつです。

 2人がやって来たと思ってから、阿部さんのコイケヤのCMを見たり、グループ魂のライブ映像を見たりしていました。

 グループ魂のひとりにちょっと奇妙な行動をとっている人がいました。また私の中で、ある映像の中で映っている人とは別の人が、私にだけ分かるように映っている人と同じ行動を見えないところでとっているのだという思い込みが出てきました。神聖かまってちゃんのスタジオ配信を録画で見たのですが、その中でグループ魂のその奇妙な人がの子さんの動きをしているように見えました。の子さんのちょっと奇妙な動きをその人は忠実に再現できているように思いました。

 この配信動画の中のちばぎんさんを宮藤さんが演じているように思っていました。もちろん私にしか分からない形で、見えないところで同じ動きをしているという意味です。ずっとちばぎんさんばかり見ていました。すると宮藤さんが

「なんで俺ばっかり見てるんだ?」

と言っているような気がしました。この時の記憶はこれで終わっています。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは良くもなく悪くもなく、と言った感じでしょうか。この前診察でもそう言いました。震えがない日はありません。でもそれも1日のうちで何回かあるという感じなのです。机に向かっている間ずっと左足が震えている、ということがなくなりました。ただこの前ちょっと寒かった時、また全身をガクガク震わされる、というのがありました。この冬もガクガクからは逃れられないかもしれません。覚悟します。