幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

森見登美彦さんの「有頂天家族 二代目の帰朝」を読んだ。詩「生きてるだけでいいんだよ」。

 こんにちは。花子です。

 

 最近本をよく読んでいます。この前は森見登美彦さんの「有頂天家族 二代目の帰朝」を読みました。「有頂天家族」シリーズ第二作目です。「有頂天家族」は京都を舞台にしていて、狸や天狗がはちゃめちゃなことをするというお話です。

 天狗同士が戦ったり、狸が虎や電車に化けたりして、現実にそれが起こったら絶対問題になるだろうという感じなのですが、小説なのでお構いなしです。この小説を読んでいたら、本当に狸や天狗が人間に紛れて生きているのかもと思わされます。

 このお話の面白いところは、実際の京都の街にありえない世界が広がっている、というところです。五山の送り火の日に狸達の出す空飛ぶ船がぷかぷか浮いているし、街中で人間に化けた狸達が戦ったりしているし、一両編成の電車を三台積み重ねた建物みたいなのが庭に置かれていたりします。自動人力車のようなものが走ったりもするし、このお話の京都の人達にとっては、それが普通のことなのでしょうか。

 このお話の中で疑問に思うのは、主人公の矢三郎の父親の総一郎が本当に鍋にされてしまったのか、ということです。本当に鍋にされたはずなのに、未だにそれが信じられません。いつの日かひょっこり顔を出しそうな気がするのです。金曜倶楽部の人達は狸なんか食べて美味しいのでしょうかねぇ。

 今まで許嫁の海星は矢三郎に姿を見せようとしませんでした。それは化けの皮が厚いと言われている矢三郎が海星の姿を見ると化けの皮が剥がれてしまうからです。それを知った時私はショックでした。許嫁なのに狸の姿でしか会えないのです。二匹が結婚すればどんな生活になるのでしょうか?

 このお話はもっと面白いのですが、それがうまく伝えられなくて残念です。第三部もあるらしいので、それがすごく楽しみです。

 

 さて、今日は詩を書きたいと思います。

「生きてるだけでいいんだよ」

生きてるだけでいいんだよ

他に何もできなくってもいいんだよ

私にとってあなたはなくてはならない存在

だからどうか少しでも側に

 

会社でバリバリ働けなくてもいいし

アルバイトだってできなくていい

皿洗いもできなくていい

料理も洗濯もできなくていい

何もできなくていいんだ

 

側にいてくれたらいい

どうか私のそばにいてその笑顔を絶やさずにいてほしい

名前を呼ばせてくれたらそれでいい

あなたのことを呼びたくなる時があるんだ

 

あなたの名前を呼んで泣きたくなった時があった

そんな時はどうにかしてあげようなんて考えずに、ただ呼ばせてくれたらよかったんだよ

そしてあなたはいつもそうしてくれた

そうしたら涙が自然に流れて、少しはすっきりするからさ

泣かせてくれるだけでよかったんだから

それはあなたにしかできないこと

だからどうか側で笑っていてほしい

 

あなたの笑顔が好きなんだ

あなたを喜ばせられることなら何だってしたい

私の顔を見たとたんあなたは笑顔になる

そんなあなたのことが大好き

 

だから生きてるだけでいいんだよ

他に何もできなくってもいいんだよ

私のために側にいて

私のために笑ってほしい

そしてずっとずっと一緒にいようよ

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはまだいなくなる日がありません。せめて1日だけでもいなくなってくれる日が来てほしいものですが。今ある症状は手足の震えです。これは薬の副作用と思われるかもしれませんが、私は違うと思っています。やっぱり幽霊さんなのです。早く幽霊さんがいなくなる日が来てほしいです。待ち遠しいなぁ。