幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

働くことについて。私には朗読者としての才能があるという思い込み。

 こんにちは。花子です。

 

 この前少し兄と話をしました。私は働かなくていいそうです。仕事から帰ってきた兄に言われました。私はその時郵便局の年末年始のアルバイトのハガキを見て、「精神障害者でも雇ってもらえますか?」と電話で訊こうかと考えていました。でもやらなくてよかったようです。「稼ぐのは他の人に任せたらいい。って言ってもお兄ちゃんしかいないけど」と兄は言っていました。働くことと家事は両立できないそうです。できる人もいるけど、少なくとも私はできないと思われています。私もそれでいいような気がしてきました。

 私だってずっと前から働くことを全くしたことがないわけではありません。1日だけパン工場で働いたことがあります。でも1日と書きましたが、本当は半日で限界が来ていました。でも泣きながら1日やりきりました。眼鏡とマスクで泣いていてもバレませんでした。蒸しパンの中には私の涙と鼻水がついたものがあったかもしれません。ちょっと申し訳ないです。

 昔から自分が働くことなんて想像したことがありませんでした。新しい家庭を築くこともいまいち想像できませんでした。でも私も普通にそういう道を歩むのだと漠然と思っていました。将来の夢なんてありませんでした。ただ毎日嫌なことでも頑張って取り組まなければと思っていただけでした。目の前のことに必死で、先のことなんて考えられなかったのです。でも最近になって将来のことも考えられるようになってきました。きっと私は働くことがほとんどないまま一生を終えるのでしょう。働くとしてもB型事業所止まりです。しかも週一で。お金を稼ぐというより、人間関係を広げていくという感じで働きたいと思っているのです。

 とにかく私は家族4人の夕食作りと後片付けさえできたらいいようです。稼がなくても生きられるのなら、それはそれでいいんじゃないでしょうか。父曰く「必要なお金は入ってくるようにできている」らしいです。私のこの先もきっと生きていけるだけのお金はもらえるようになっているのでしょう。私の未来は暗くありません。目に見えないほど輝いています。私は死ぬまで生きられるのです(当たり前)。

 

 さて、いつものです。

 宮藤さんと阿部さんが入ってきたと思い込んでから、私は絵本を読もうとしました。「じごくのそうべえ」です。私が読んでいるのを2人に聞いてもらって、役者として通用するような読み方ができているか判断してもらおうと思いました。判断というより私は朗読者としてすばらしい朗読ができていると思われたかったのです。私には才能があると思っていたので、その才能を見せつけたかったのでした。

 読もうとしましたが、なんだかうまくいかずに、あまり読まないうちにやめてしまいました。家にひとりだったとはいえ、ひとりで声を出すことに抵抗があったのです。でも私は気落ちしませんでした。本気を出したらできるのだ、今はまだ本気を出していないだけだと思っていました。

 の子さんが入ってきたと思った時から、体が性的に気持ち良くなる時は、ほとんど幽霊が私の腰を振っていました。なぜそんなことをしていたのか分かりませんが、幽霊は私と性行為をしていたつもりなのでしょう。これぐらいの時も幽霊は横になっていた私の腰をおもいっきり振っていました。

 よくとっていた体勢というのは、うつぶせになって、右足を折り曲げ、左足をまっすぐ伸ばした状態で、腰を前後に振るというものでした。布団の上に阿部さんや大介さんなどがいる想定で、顔がこのあたり、体がこのあたりという風に想像して、口づけをしたり性行為をしているつもりになっていました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはまたも相変わらずで、特に変わったことはありません。手足が震えたり、口や目を開けさせられたりするくらいで、ひどくはなっていません。きっとこれからもひどくなることはないのでしょう。昨年より良くはなっています。幽霊さん関係なく、私自身の調子も良くなっています。毎日がいい感じで過ごせています。もうちょっとで本当に楽になれるんじゃないでしょうか。その日を楽しみにしています。