幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

詩「大切なこと」。K君に謝って、頭の異常をなくそう。

 こんにちは。花子です。

 

 まずは詩です。

「大切なこと」

大事なことなんてなかったのか?

人は色々しゃべってるけど、あの時私が思ってた何か何よりも大切なことについて話している人なんていないじゃないか

たわいもないことをしゃべって、それで成り立っている

 

世の中何か大切なことを探している人は何人ぐらいいるのだろうか

見つけられるのだろうか

見つけた人はいるのだろうか

 

あの時私が見つけたかった大切なこととはいったい何だったのか

もう見つけてしまったのか?

私が知らない間に私の中に大切なことが居場所を見つけてしまったのだろうか

 

いつの間にか分からないという感覚がなくなっていた

自分の中から言葉が出てこなくなった

自分ってこんなものかなって思えるようになった

未熟だったのが少し大人になったような気がした

 

探していたことなんて本当にあったのかと思うこともあるけど、本当に探していたことはあった

何よりも大切なことがこの世にはあると信じ込んでいた

そしてそれを見つけたかった

たぶんそれを見つけた私は、それを知らなかった頃に戻って、やり直したいと望むようになった

でも探していた期間があったからこそこうなれたのであって、あの時はああするしかなかったのだ

 

何かが分からなくなる前の感覚を取り戻して、一周回ってもとの自分に戻ったら、何が分からなかったのだろうと不思議に思うようになった

でも確かにあったんだ

見つけたいことが自分の中にあったんだ

 

分からなくなってはじめて自分の中には何か分かっていたことがあったのだと知った

そしてそれの取り戻し方が分からなかった

苦しみの中もがいてもがいて、やっと見つけた

もう私の中には分からないという感覚はなくなったよ

きっと大切なことは言葉にならない何かとなって、私の中に在り続けるのだろう

 詩はここまでです。

 

 次はいつものです。

 頭の中のざわつきがとれるまでの間ずっとK君に謝りたいと思っていました。許してくれたら体の異常もなくなると思っていたのです。

 横になりながら頭の中で

「私は統合失調症になりました」

と言いました。すると幽霊は声を出さないで口だけで

統合失調症!?」

と言いました。だから誰かに私の思っていることが通じているのだと思いました。この時私の胸のあたりにの子さんがいると思っていたので、の子さんあたりが言っていたように思っていた気がします。

 このままでは芸能界デビューが遅れてしまう、せっかく大介さん達が準備をしてくれているのにと思いました。それに私が統合失調症であるという汚点がついてしまう、このままじゃの子さん達のところには行けないと思っていました。

 大介さんに頭の中で

「今I病院にいます。来てください」

とお願いをしていました。来てくれたら何かが変わると思ったのです。私の頭の中にあることがただの幻想ではなく、すべて事実になるのだと思っていました。そうしたらこの体の異常もなくなるのかと思ったかは忘れましたが、とにかく何かが変わってほしかったのです。

 夜になってお風呂に入りたくなり、看護師さんに

「お風呂に入りたいんですけど」

と頼みました。すると看護師さんは

「お風呂は9時までなんですよ」

と言いました。もう9時を過ぎていたのですね。私はもう寝ようとしました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは前よりだいぶマシになりました。手の震えが主で、後はほとんど忘れてしまっています。それでも幽霊さんの出ない日はありません。一日でもあれば薬も減ってくるでしょうが、まだそこまではいっていません。今はまだオランザピン20ミリです。薬が減ったら日常生活がもう少し楽に送れるでしょうか。とにかく今はまだ待つ時期です。もうすぐしたら幽霊さんもいなくなるでしょう。