幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

「フレイルとサルコペニア」。の子さん、〇〇駅まで来てください。

    こんにちは。花子です。

 

    この前母と講演を聴きに行きました。題は「フレイルとサルコペニア」です。フレイルとは「健常から要介護へ移行する中間の段階」で、サルコペニアとは「加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下」のことを言います。晩ご飯を作らないといけなかったので、前半しか聴けませんでしたが、とてもためになるお話でした。母はこの講演を聴いてショックを受けたようです。自分がフレイルであるということがはじめて発覚したのです。だからフレイルから健常に戻れるように、前に整体で習ってきた筋トレをやることに決めたみたいです。

    フレイルとサルコペニアは言われはじめてからまだ日が浅いようです。講演をした先生は毎週木曜日に外来でフレイルとサルコペニアの人を診ているそうです。だから母もその先生に診てもらいたいと言っていました。

    私はかなり眠たかったので、うとうとしながら聴いていました。でも寝ていた訳ではなかったので、一応聴いてはいました。それでも講演の内容を思い出そうとしても、ほとんど思い出せません。私にはあまり関係がないと思ったのでしょうね。

    とりあえず、私にできることは母と一緒に外を歩くことです。歩いたら足の筋力がつきます。そして毎晩のご飯に良質のたんぱく質をできるだけ使うようにしたいと思います。母が筋トレをしている時は私も付き合って、一緒にやれたら母もやりやすいんじゃないでしょうか。自分のことよりまず母のことです。それが将来自分のことにつながるのです。「頑張って死ぬまで健康に」がこれからの目標です。家族みんなで頑張りたいです。

 

    いつものです。

    頭の中がぐちゃぐちゃになっていて、思考が速くなったり遅くなったりしました。幽霊のせいで頭がかき乱されていたのだと思います。

    この時のうちのガスコンロはちょっと壊れていて、火のつけ方にコツがいったのですが、そのつけ方ですばやく火をつけると

「今のどうやったの?教えて」

との子さんが言っているような気がしました。そういう妄想を抱かせる何かを幽霊がしていたのだと思います。

    これは思考が速くなったりゆっくりになったりする中で、自分でもよく分からない何かに負けるまいと思ってやったことでした。すばやい動きでついてこれないだろうと思っていました。私はこの時からもうすでに、無意識にですが、幽霊と戦っていたのだと思います。すばやい動きをすることで頭の中の異常を振り払おうとしていたのでした。

    の子さんのツイッターにどこかに行って撮ったと思われる写真が2、3枚出ていました。この時幽霊が私の思うことに首を振ったり笑ったりして反応するので、私はすっかり頭の中ではの子さんと通じ合っているのだと思っていました。だから私はの子さんに会いたくて、頭の中で

「〇〇駅まで来て」

と何度も何度も言いました。

    神聖かまってちゃんのメンバーがそこにいたのかはわかりませんが、この時はいると思っていました。だからメンバー全員が寝てる中、こっそりと抜け出して、〇〇駅まで来てくれるように頭の中での子さんに頼みました。の子さんはなかなか踏ん切りがつかなくてしゃがみ込んでいるのだと思い

「の子さん立って」

と頭の中で言って、の子さんが私のすぐそばにいると想定して、そのの子さんを助け起こす動作を実際にしました。これでの子さんは立ち上がると本気で信じ込んでいたのです。

    の子さん達はどこにいるのか分からなかったのですが、地図を見て視線の止まるところにいるのだと思い込んでいました。パソコンで地図を見ていたら中国地方で視線が止まりました。なのでそこからどうやったら〇〇駅まで来られるかを検索し、頭の中での子さんに伝えました。地図を見ながら

「その信号を渡って」

などとの子さんに言っているつもりになっていました。電車の時刻も調べました。何時にの子さんが着くかわかったつもりでいました。

    なぜか私の体との子さんの体がつながっていると思い込み、私が歩けばの子さんも歩くのだと思いました。狭い私の部屋の中をぐるぐると歩き回りました。手を誰かとつないでいるかのような形にし、の子さんと一緒に歩いているのだと思い込んでいました。途中あまりの疲れのために倒れるようにして眠りました。少し眠って時間を見たら、の子さんが〇〇駅に到着すると思い込んでいた時間までにまだ少し時間があったので、もう少し寝ることにしました。目覚ましをセットして、起きて、〇〇駅に向かいました。

    今日はここまでです。〇〇駅の話はまだ続きます。

 

    最近の幽霊さんは、まあ相変わらずです。母と繁華街に行ったのですが、ちょっと疲れたのか、幽霊さんが出てきそうになりました。幽霊さんに乗っ取られる感じがして、しんどくなりました。震えが出ている時は乗っ取られ感がある訳ではありません。震えや顔を変にさせられるのは、気持ち悪いだけで、体がしんどくなるわけではないのです。 最悪なのは両方ある時です。そのことを主治医の先生に話したら、今初めて知ったという反応をされました。今まで私が言ってきたことはあんまり伝わっていなかったようです。でもこれからは分かってくれるでしょう。幽霊さんがいなくなることを心から願っています。