幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

家族の死について。詩「不安」。

    こんにちは。花子です。

 

    昨日家族で外食に行きました。その時兄が自分は父がいつ死んでもいい覚悟はできているといいました。母もみんなそうだといいました。すると兄は

「花ちゃんにはこの話が分からないんだ。まだお父さんに死んでほしくないと思ってるから。自分のことで必死でしょ」

と言いました。私は何も言えませんでした。私だって死については考えてないわけではありません。父が死んだ時のために、近くの葬儀相談所みたいなところに相談に行こうと思ってるし、父から父が死んだらどうしたらいいか少しずつ聞いています。兄の方が具体的に考えられてないのです。自分は覚悟ができていると言いながら、父がいびきをかいて寝ていると、まだ生きていると安心すると言います。父が死ぬことが不安なだけじゃないでしょうか。前は意識しなかったけれど、最近になってようやく父が死ぬことに気づいたのだと思います。どうせ兄に私も死については考えていると言ったって、いやまだ花ちゃんは考えられてないと言うに決まっています。後から母に言い返さないのかなと思ったといわれましたが、私が何を言っても、兄は花ちゃんは自分より下と思っているので、本当に理解はしてくれないでしょう。私の方がよく考えられているとは思いもしないのです。家族の誰も死んでほしくないと、どんなに死を覚悟したって、思うものだと思います。でもいつかはその時が来ます。私だって考えているのです。いつかこの幸せがなくなってしまうことを。だからこそ毎日を大切に過ごしたいと思っているのです。

 

    今日は第1月曜日なので、詩を書きたいと思います。

「不安」

朝起きたら怖かった

何か分からないけど不安があるような気がした

幽霊のことか未来のことか分からないけど

とにかく何か怖かった

将来は死ぬだけだって分かっている気がするけど

生きるのが怖い

そんな気がした

 

何がそんなに怖いのだろう

将来は決まっている

一生デイケアで過ごすのだ

そうしたら生きていける

私は生きていけるのだ

 

昔は漠然とした不安なんてなかった

生きててよかった

何もできなくても生きてるだけでよかった

ご飯は当たり前のように食べていた

ジュースだっておかしだって喜んで買ってきてくれた

音楽を聴いたり、本を読んだり、ゲームをしたりして楽しんでいただけだった

 

でも生きてていいのか?

このまま生きてていいのか?

ご飯を食べていいのか?

ジュースを飲んでいいのか?

音楽を聴いていいのか?

本を読んでいいのか?

 

金を稼いでない私が何かをする権利なんてあるのか?

結局は金なのか?

金がすべてなのか?

金を稼いでないやつが生きてていいのか?

働かざる者食うべからずなのか?

幽霊がいる私が働けると思うのか?

幽霊がいなくなっても働けないよ

 

でも生きていけると思う

少なくとも食べて出して寝てはできると思う

この先ずっと

そのための年金なのだから

 

それに私には支えてくれる人がいるし、何も怖がらずに生きていっていいんだ

人生は怖くない

たぶんそうなんだろう

    詩はこれで終わりです。来週からまたいつものに入ります。

 

    最近の幽霊さんは、まあ、あいかわらずですかね。手足の震えだってなくなったわけじゃないし、なんか唐突に笑顔させられて、意味不明です。この前寝つきにくかった時、頭の中で「幽霊さんはもういない。成仏した、成仏した、、、」と唱えていました。寝る前は潜在意識が広がるらしいので、願い事を思い浮かべるといいそうです。これからも幽霊さんのいない、楽な自分を思い浮かべて寝てみようかと思います。実行できるか分かりませんが。