幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

花ちゃんは何も分かってないわけじゃない。目の膜がはがれて眼科へ①。

    こんにちは。花子です。

 

    先日あるリフォーム会社から電話がありました。兄が出て、自分がローン組んでリフォームしてもらうと言い出しました。とりあえず見積もりに来てもらうことになりました。でも私はローンは反対でした。そのことを兄に言うと、

「花ちゃんは何も分かってない。怖いだけなんだ。社会に出たことがないから、お兄ちゃんの言ってることが通じてない」

とか言いました。私はそこで自分の気持ちをはっきり言うことにしました。

「相場で儲けたって言っても、たったの1万8000円でしょ?確実にお金が入ってくるわけでもないのに、ローンは返せない」

とか言いました。この時私は、兄にとって、何も考えていない、自分よりも下の存在から、色んなことを考えている、頭のいい花ちゃんになったようです。

    この前私は父の死を覚悟できてないと言われて、何にも反論できませんでしたが、今回は自分の意見を言いました。

「父の死を覚悟するのは死んだ時でいい。やっぱり死んでほしくないというのはいつまでたってもある。だから本当に死んだ時に死を受け入れられればそれでいい」

というようなことを兄に言いました。こんなこと言ってもどうせ馬鹿にされるだけだと思って、何も言わなかったのがよくなかったようです。言えばよかったのです。兄が私に対する見方を変えてくれてよかったです。

    結局リフォーム会社には父が電話して、来てもらわずに済みました。もう二度と電話がかかってくることはないでしょう。

 

    またいつものです。

    神聖かまってちゃんの「ロックの学園」配信動画を録画で見ました。なぜかこの時私は今この画面の中の人達とつながっていて、私が見ると同時に私も見られているのだと思い込みました。頭の中で動画に出てくる人の思っていることを想像して、会話しているつもりになっていました。

    の子さんの後ろでMONOさんが「NHK放送決定」と書かれた紙を持っているのを見て、2人は私を全世界のさらし者にする気なのだと思い込み、泣いていました。

    はじめは洗濯物を片付けながら見ていたのですが、もっと真面目に見ろとの子さんが言っているような気がして、最後の方は真面目に見ていました。見終わってからも涙が止まらなくて、窓から外を見て「ここはどこ?」とか「私は誰?」とか思いながら泣いていました。

    泣いていたら幽霊が私の手を使って、目をこすりまくりました。目が痛くなって鏡で見てみると、右目の目尻の方の膜が少しはがれていました。私は怖くなって急いで病院に行きました。

    近所の眼科に行ったら閉まっていて、今日はやっていないのだと思い、総合病院に行きました。するとそこでも今日は眼科の先生が来ていないと言われ、ほかの眼科をいくつか紹介してもらいました。その中に先ほどの眼科もあり、そこではじめて今日はやっていないのではなく、時間外だったということを知りました。

    移動中ずっと片目を閉じて歩いていました。片目を閉じると平衡感覚が失われてまっすぐ歩けないとどこかで聞いたことがあったのですが、私は普通に歩けていました。見えていないところを想像で補っていたのです。だから私は頭の中での子さんにそれを

「すごいでしょ」

と思って自慢していました。

    帰りにコンビニでうどんを買って、家に帰って食べました。ちょっと残したのですが、なんとなく全部食べろと言われている気がして、頑張って全部食べました。ごちそうさまのつもりで手を合わせると、幽霊は笑っていました。私の顔が勝手に笑顔になったのです。

    眼科に向かう時間になって、出かけるために自分の部屋を出ました。すると母が何も知らずに嬉しそうに近寄ってきました。私の頭の中ではこの時、網膜剥離という言葉がちらついていて、私はもしかしたら網膜剥離かもしれないのに、のん気に近寄ってくるなと思ってしまいました。網膜剥離がどんなものか知らなかったのです。母のことは無視して家を出ました。

    今日はここまでです。次回に続きます。

 

    最近の幽霊さんはちょっとまた出てきたりしています。兄と話し合った日、話すのに興奮したせいか、体が震えてきて、しんどくなりました。ちょっと横になって休もうとしても、目を閉じた状態でまばたきをさせられたり、目を開けさせられたりして、全然休めませんでした。でも晩ご飯を食べていたら、いつのまにか幽霊さんはなくなっていました。もしかするともう幽霊さんがいなくなる日は来ないのかもしれません。それでも楽に生きられるように、願い続けていこうと思います。幽霊さんがいなくなったと言える日がくることを。