幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

詩「今が過去になる瞬間」。入院して、家族も帰り、ひとりになった。

 こんにちは。花子です。

 

 またブログの書き方を変えようと思います。今までのように最初に今の思いを書いたりするのではなく、詩と本文を同時に書いていこうと思います。まず詩を書きます。それから本文です。

 前にブログは月一にすると書きましたが、月ニにしようと思います。第一月曜と第三月曜にします。なんか最近元気になってきたので、ブログも書くのが苦痛じゃなくなってきました。だから7月からブログは月2回です。よろしくお願いします。

 それでは詩です。

「今が過去になる瞬間」

寝る前によく考える

それは今が過去になっていく瞬間のこと

でもそんなものつかめない

分からないんだ、いつ今が過去になっていくのかが

ほらもうさっきの“今”は過去になっている

 

なんか怖くない?

時間が過ぎていくということが

だんだん終わりに近づいていってるんだ

私の終わりに、そしてこの世界の終わりに

 

今を無駄にしたくない

でも無駄にしないってどうすることなのか分からない

私も人並みに生きて死んでいくことができるのだろうか

終わりは怖いよ

終わりたくないよ

ずっとこの世を見ていたい

でも体は朽ち果てる

精神だけになってこの世を彷徨うというのもなんか虚しい

 

私が終わったらどうなるの?

この世はいつも通り回ってるの?

何も残せなくたって、何かを残せたって、生きてる間が良くないと意味がない

みんなと同じように働いて、結婚して、子供を産んで、親を看取って、自分も誰かに看取られて、そうやって死んでいくのが良い人生なのか?

でも私はみんなと同じにはなれない

みんなと同じようには進めなかった

でも私は私の生き方をする

それしかない

 

今が過去になる

その瞬間を見極めようとしている

そして自分の終わりを想像している

今この瞬間私は自分の人生について思いを巡らしている

自分には自分にしか生きられない生き方があると分かっていても、みんなと同じになれなかったことが悔しかった

でもみんなも思っているのかもしれない、私もみんなと同じになりたいと

 

みんな同じなのかな

いつかは終わるということはみんな同じかもしれない

未来が今になって、今が過去になって、みんなこの世からいなくなる

今はいつも私が知らない間に過去になっている

それってちょっと怖いかもしれないね

 詩はここまでです。

 

 さて、いつものです。

 ちょうど時間は夕食の時間でした。なんかどんぶりものだった気がします。母と兄がそばにいてくれて、半分までしか食べられなかったので、残りを食べてもらいました。本当はやってはいけないことなのだと思いますが、この時は知りませんでした。

 この時兄が私の財布を見て、一万円札が入っていたので、

「こりゃ多いわ」

と言ってそのお札を抜き取りました。

「これは預かっとくし」

と言って自分の財布に入れました。結局このお金は私の元には戻ってきませんでした。私の財布にはジュースを買ったり電話をしたりできるぐらいの、最低限のお金だけ残されました。

 この後、たぶん父が看護師さんにいくらかお金を預けてくれていたみたいですが、預かり金を取られて、だんだんそのお金が使ってもないのに減っていくので、やめにしたみたいです。ジュースは父が来た時にその場でお金を出してもらうことにしました。私は父によくココアをねだっていました。ココアが好きなのです。

 兄も母も帰ってひとりになりました。トイレに行こうと部屋の外に出ようとしたら、ちょうどおばあさんが簡易トイレで用を足しているところでした。私が部屋の奥で、この人が手前だったのです。

「すみません」

と言って、ささっと部屋から出ました。

 この時もまだの子さん達は私の周りにいるような気がしていました。近くにいた大介さんが私の話し方を聞いて、そんな話し方では芸能界で通用しないぞと言っているように思いました。今のままでは俺達の世界には入れられないと言われているように感じました。

 私はパニックになっていました。K君や大介さん達にはその人の生活があるので、私の思っていることのすべてが全員に伝わっているんじゃないと思いました。断片的にしか聞こえていないので、例えば私が「K君に謝らなければなりません」と思ったとします。私の周りにいると思っていた人達はそれぞれに私の思ったことの一部しか聞きとれません。だから私が「Kクンニ、、、」と思うと、その「クンニ」の部分だけが聞きとれて、私は今クンニ(女性の性器を舐めること)をしているもしくはされていると受けとられ、大変な誤解を生むことになるのです。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは震えや変顔がなくなったわけではありませんが、あまり気にならなくなってきました。診察でも先生に「もうどうでもいいかなっていう気がするのです」と言いました。先生は「いいですね」とか言っていたと思います。本当にどうでもいいいと心から思えた時、私の病気は治るのでしょう。一刻も早く治したいですが、焦りは禁物です。何年か前からあと少しと思っていますが、それが本当に近づいているかもしれません。もう悪くなることはないでしょう。