幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

誕生日にささやかなお祝い。の子さんにテレパシーで事情を伝えてもらいたい。

 こんにちは。花子です。

 

 今週はおめでたいことがありました。なんと3月21日は私の誕生日誕生日だったのです。それも驚いたことに、父と同じ誕生日なのです。私が生まれた日は春分の日でした。道路が渋滞していて先生が遅れると言うので、母は帝王切開だったのですが、手術台の上で待たされたそうです。母はよくその日のことを話してくれます。母がお腹を切った後で動けずに寝ていたら、救急が入ったらしく、看護師さんが私を母の枕元に持ってきて、「見ててください」と言ったそうです。私は静かに母の隣でブクブクと泡を吹いていたそうです。

 誕生日の日は母がちょっとお祝いをしてくれました。朝に母がうどんとチーズケーキをおごってあげたいと言うのです。まずうどん屋さんに行きました。何時からか分からなかったので、調べようとしたのですが、兄の同級生の店だということぐらいしか分からず、地名とうどん屋で調べたら真っ先に出てきました。結構有名な店のようです。そこでちくわとゆで卵の天ぷらが乗っていて、だし醤油をかけて食べるうどんというのを頼みました。ちくわの天ぷらが今までに食べたことのないくらい甘くてふわふわしていて、とてもおいしかったです。卵の天ぷらは黄身がとろっとしていて、これもとてもおいしかったです。もちろんうどんもおいしかったです。今からでもまた食べたいです。

 次はチーズケーキ屋さんです。普段は高くて手が出ないチーズタルトをこの日だけ特別だということで頼みました。飲み物が値上がりしていましたが、コーヒーカップになみなみ注いで持ってきてくれました。とても静かな店で私達しかいなかったので、かなりゆっくりできました。

 夕食後には兄がなんでも買ってきてくれると言うので、いちごのショートケーキを買ってきてもらいました。家族4人で食べて、とてもおいしかったです。いい誕生日になりました。

 

 さて、いつものです。

 頭の中で壮平さんとはこんなこともしていました。壮平さんはある動画でビートルズを歌っていたのですが、私の方が発音がうまいと思っていたので、私と一緒に練習しようなどと思いました。歌えそうな歌を歌おうと思ったのですが、聴いたのがもうずいぶん前だったのと、私自身そんなに練習していなかったのとで、全然うまく歌えませんでした。それでもいつかは一緒に練習ができたらいいなと淡い夢を抱いていました。

 この頃私は反抗期の終わりの方で、父母といるのが苦痛でなりませんでした。そうやって拒絶していたら母もなんだか少し変になっていました。

 ある日父が帰ってきて、私の部屋に来ました。それから

「お母さんのことはこっちでなんとかするから」

と言いました。私は家族に内緒でふしだらなことをしている気がして、

「変なことしてごめんよ」

と泣いて謝りました。これより前に私は目に見えない形で、父母の実体のない魂のようなものに語りかけていたので、父母は私が何をしているか知っていると思ったのです。

 この時テレパシーのようなものでの子さんが私の父母に語りかけてくれているのだと思っていました。頭の中での子さんに父に事情を話すことを頼んでいたのです。の子さんは実行してくれたと思っていました。さらにの子さんから父に実際に電話をして、すべての事情を話してくれないかなとも思っていました。テレパシーのようなものですべての事情が伝えられているのだから、電話をするくらいわけもないことだと思っていたのです。

 本棚に向かって立ち、腕を棚に置いて、頭の中で棚の奥の方にいると思っていたの子さんに

「電話できないの?」

と語りかけていました。すると幽霊は笑っていました。当たり前ですが結局電話は来ずじまいでした。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはあまり出てきません。先週は乗っ取られ感がありませんでした。でも手足の震えはやっぱりあります。母にそれを言うと

「それは仕方ないなぁ。あの人(デイケアの人)も震えてたし。」

と言っていました。この先手足の震えはなくならないかもしれません。それでも頑張って生きていこうと思います。でも本当はなくなってほしいんですけどね。