幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

父との時間を大切に。H駅でソウヘイさんを待つ。

 こんにちは。花子です。

 

 最近は朝5時頃から起きているので、朝早く仕事に出かける父と一緒に駅まで歩いています。でも父の方が早く起きて、先に行ってしまうこともよくあります。今日も起きたら父はもういませんでした。母とは別にそんなに意識しなくても、一緒にいる時間はいっぱいあるのでいいのですが、父とは意識して作り出さないと一緒にいる時間が持てないので、できるだけ朝に一緒に歩いているのです。だいぶ日が短くなってきたので、朝5時は真っ暗です。まだ明るい頃は階段を降りて川沿いの道を歩いてたのですが、暗いと危ないので、上の道を歩いています。私もそんなにおしゃべりではないし、父もどちらかと言うと寡黙な方なので、あまり何もしゃべりませんが、ぽつりぽつり話はします。父は時々おもしろいです。私が笑っていると、

「何がそんなにおもしろいんだ?」

と不思議そうに訊いてきます。父も時々笑います。父が笑ってくれると嬉しいです。

 父とは日曜日にも一緒に出かけます。昨日はちょっと遠出して、1、2時間か2、3時間歩きました。それも2回行きました。1回目はちょっと疲れてきたので、父の道半ばかなというぐらいしか歩けませんでしたが、2回目は父の行きたかったところまで行けて、帰りにとんかつ屋さんでロースカツとエビフライの定食を食べられたので、父も満足してくれたんじゃないでしょうか。とんかつ屋さんは初めてでしたが、割とおいしかったです。ただ冷たい玄米茶のボタンを押したのですが、水みたいなのしか出てきませんでした。それがちょっと残念です。

 また頑張って早起きをして、父との時間を大事にできるようにしたいと思います。また日曜日が楽しみです。

 

 さていつものです。

 私は泣きそうになりながら神社を出て、やみくもに歩きました。気付けばH駅まで来ていました。その道すがら、私は誰かに

「お前愛してる」

と言われているような気がして、その言葉を頭の中で繰り返し流していました。するとなぜだか体が気持ち良くなりました。今から思えばこれも幽霊のしたことだったのですが、この時は私との子さんがつながっていて、の子さんが私に

「お前愛してる」

と言っているから気持ち良くなるのだと思っていました。この後もこの出来事が忘れられず、また気持ち良くならないかなと思ったものでした。

 H駅の改札前でソウヘイさんが来ると思い、待っていました。この時はソウヘイさんが私の運命の人だと思っていたのです。

 ソウヘイさんを待っている間、急に右腹が痛くなりました。この時も私との子さんの体は通じ合っていると思っていたので、の子さんの体に何か異常があるのだと思いました。今の子さんは盲腸で病院にいて、手術をする直前なのだと、ちばぎんさんやみさこさんが言っている気がしました。このちばぎんさんやみさこさんは、私の近くに実体のない魂のようなものとして存在するのだと思っていました。私はの子さんの身を案じていましたが、この考えもすぐになくなってしまって、次の考えに移っていきました。

 この時私は何か不満のような批判めいたことを頭の中で言っていました。ちょっと攻撃的な感じで言っていたのです。すると近くにいると思っていたちばぎんさんが

「お前すごいな」

と言っているような気がしました。私も自分の考えをしっかり持っていて、それを言葉にできてすごいと言われているように思えました。幽霊が笑ったり首を振ったりするので、私の思い込みは本当のことなのだと信じきっていました。

 ソウヘイさんとの出会いの場面を想像しながら改札前で待っていましたが、ソウヘイさんはなかなか来ませんでした。だからきっと車で来るのだと思いました。駅の隣に停めてあった車を見て、きっとこれだと思い、ドアを開けようとしました。でも当然のことながら開きませんでした。道行く車を見て、視線が止まった車がソウヘイさんの車なのだと思い込みました。何台もの車を見送りました。この時は一時的に、の子さんとつながっているのではなく、ソウヘイさんとつながっていると思っていたような気がします。とにかく色んな考えが入り混じっていて、論理的におかしいようなことでも何の疑いもなく信じ込んでいました。

 今日はここまでです。ソウヘイさんはなかなかいなくなりません。

 

 最近の幽霊さんはまたちょっとマシです。でも出ない日はありません。それでももうあんなにしんどくならされることはないでしょう。7年前は本当にひどかったです。ちょうど7年前の今頃でしょうか、いつものと言って書いている出来事のあった時は。懐かしくはありますが、もう戻りたくありません。7年、いや10年ぐらいでこの幽霊という症状がなくなるのなら、短い方ですよね。なんかなくなりそうな気がするのです。頑張ってお薬飲みます。もう二度と再発しないように。