幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

夏風邪をひいた。〇〇駅で待ちぼうけ。

    こんにちは。花子です。

 

    風邪をひきました。発信源は父です。家族全員にうつりました。

    まず父が2週間ほど前に風邪をひき、熱が出ました。それでも父は仕事を休むわけにはいかず、朝早くから仕事に行っていました。その時私達はまだなんともなっていませんでした。

    父が治ってくる頃、私に症状が出はじめました。鼻の奥の方が痛くなってきたのです。それは先週の火曜日頃でした。そして次の日、デイケアに行くために、まず父と父の仕事場に行きました。鼻の奥の方の痛みはさらに増していましたが、しんどくはなく、元気でした。デイケアではストレッチというプログラムで、かなり体を動かしました。そのせいか、時間的なものか、どちらか分かりませんが、デイケアが終わる頃には、少し頭痛がしてきました。次の日もデイケアに行くために、その日は父の仕事場に泊まりました。夕方、ちょっとしんどくなってきたのですが、晩ご飯を買いに行って、父とふたりで食べました。だんだん寒気がしてきました。夜中に熱が出ました。父が3回も様子を見に来てくれました。

    次の日、デイケアには行けそうになくて、スタッフに電話しました。看護師さんが出て、水分補給をしっかりするように言われました。父がスポーツドリンクを買ってきてくれたので、それを飲んでいました。鼻がつまっていて、味がしなくなっていました。鼻づまりのせいか、涙がとまりませんでした。

    しんどくて、また父の仕事場に泊まりました。ちょっと治ってきたみたいで、コンビニに行くことができました。色々買ったのですが、全部味がしなくて、すごくもったいない気がしました。この日は家に帰りました。家に帰ると、母と兄ものどが痛いと言っていましたが、まだ熱は出てませんでした。

    次の日、私はまた熱がでてきました。兄も熱がでていました。母はほぼ平熱でした。この日は私も兄も何も食べられませんでした。

    この次の日、つまり昨日ですが、私の熱は微熱でした。兄は悪化したと言っていました。私の鼻づまりからくる涙が出なくなっていました。シャワーも浴びられたし、晩ご飯も食べられたし、だんだん治ってきています。鼻づまりもましになってきました。もう少ししたら完全に治ると思います。そうしたら食べたいものを食べるつもりです。今はまだ味がしないので、あんまり食べる気にはなれないのです。

 

    さてまたいつものです。〇〇駅に向かっているところです。

    最寄りの駅までの道すがら、私はこんなことを想像していました。それは神聖かまってちゃんの「夕方のピアノ」という曲に出てくる佐藤さんがどんな顔をしているかです。佐藤さんはの子さんをいじめていた人です。すごくブサイクなのを思い浮かべたり、逆にすごくイケメンかもしれないとも思ったりしていました。の子さんから佐藤さんの顔が伝わってきて、私には見えるのだと勘違いしていました。頭の中でその顔を思い浮かべていたら、幽霊は笑ったりうなずいたりしていました。だから私は

「これであってる?」

と頭の中での子さんに確認しているつもりになっていました。そう訊いたら幽霊はニヤニヤしていたと思います。

    〇〇駅に着いて、新幹線の中央出口の前での子さんが来るのを待っていました。私が調べて分かったつもりになっていた新幹線の到着時刻になっても、の子さんは現れませんでした。

「今の子さんは階段を降りているところなのだ。私には見えている」

と思っていました。でもどんなに待ってもの子さんの姿は見えませんでした。

    この時幽霊が私の体をガクガクと震わせてきました。それもあって早くの子さんに会わねばと思っていました。の子さんと会えたらこの体の異常がなくなるのだと思っていたのです。ガクガクがひどくて、思わずしゃがみ込みました。すると駅員さんが寄って来て

「大丈夫ですか?」

と言いました。私は

「大丈夫です」

と言い、その場を離れました。

    私はの子さんに会えたら、まず駅前のカラオケに行くのだと思っていました。の子さんに私の歌を聴いてもらって、私の歌の才能を認めてほしかったのです。の子さんを待っている間、そう思いながらカラオケの文字を見つめていました。

    なかなかの子さんが現れないので、〇〇駅の中を歩き回っていました。駅の中を行ったり来たりしていました。この時私は頭の中での子さんに

「私は強靭な理性があるから狂うことはない」

などと言っていました。狂ってわけが分からなくなることはなくても、この時の私は狂っているようなものでした。

    ある出口にも行きました。そこでの子さんのツイッターに何かヒントがあるはずだと思い、ケイタイで見ようとしました。しかしケイタイでは見方が分からず、見られませんでした。家ではパソコンで見ていたのです

    新幹線も終電が終わり、人が少なくなりました。それでも私はの子さんに会うために〇〇駅に留まりました。

    今日はここまでです。〇〇駅はまだ続きます。

 

    最近の幽霊さんは地味ないやがらせをちょこちょこしてきます。手足の震えもまだあります。それでも日常生活にそれほど支障がないので、もういいかとあきらめの境地です。それに毎朝起きて、毎日元気に過ごせているので、幽霊さんがいなくて元気がないのより、ずっといいかなとも思うのです。ちょっと違いますが、主治医の先生にそんなようなことを言うと

「病気がよくなってきたんですねぇ」

と嬉しそうに何回か言ってました。本当は幽霊さんにはいなくなってほしいです。でも私の思い通りにはならないのです。もうあきらめるしかありません。あきらめるしか、、、。