幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

記念行事で踊りを披露。幽霊の入りはじめのいやがらせ。

    こんにちは。花子です。

 

    この前の木曜日、私が行っているデイケアの開設記念行事というのがありました。毎年5月にある催しなのです。今年はある施設を見学に行きました。見学した後、休憩所で天丼を食べました。そこまではみんなと一緒だったのですが、その後が大事でした。また違う施設に行き、数人で踊りを披露したのです。踊りを披露すると知ったのは、私は前日でした。ゴールデンウィークの前から知っていた人もいたようですが。その人はその日の踊りを4回ぐらい夢に見たそうです。それほどプレッシャーだったのでしょうね。

    踊りというのはデイケアのプログラムのひとつである、「ゆっくりと体を動かす」の講師の先生が考えた踊りで、何ヶ月か前から練習していたものでした。私は毎回参加していたわけではなく、3回練習して本番でしたが、間違えずにできました。その先生が考えた踊りはその日の踊りの3分の1でした。残りの3分の2は自分で考えた動きを、その時の思いつきでやるというものでした。それなりに緊張はしましたが、割と落ち着いて踊ることができました。

    その記念行事には私の母も来ていたのですが、一番に感想を言ってくれて、すごく良かったと言ってくれました。みんな動きは違うのに、心はひとつになっていて、感動して涙が出そうになったそうです。褒めてくれたのは私の母だけじゃなく、他の人も最初に見学した施設のことなんてぶっ飛んでしまうほど、踊りが感動的だったと言ってくれていました。

    講師の先生は「ゆっくりと体を動かす」で、感動をいつも独り占めしているのがもったいなくて、みんなにこうやって見てもらえて嬉しいと言っていました。私もまたこういう機会があれば、参加したいと思います。楽しい記念行事でした。

 

    またいつものです。

    ある時私の家で水道管の工事をすることになりました。家を出て外で過ごそうと思っていたのですが、体がむずむずし、微熱もあったので、家にいることにしました。幽霊が私に性的な快楽を与える前段階だったのだと思います。体に明らかに異常がありました。それを私はなぜかの子さんとつながり合えているということなのだと思い込んでいました。

    の子さんは自傷行為をしていて、腕に無数の傷があるのですが、それを癒すつもりで自分の腕を舐めたりもしていました。私との子さんはつながり合えていると思っていたので、この行為がの子さんにも伝わっているのだと思っていました。変なことをしたものですが、そうせずにはいられないむずむず感があったのです。

    夜に幽霊のいやがらせで眠れない、ということがありました。横になっていたら、腕が勝手に動き、ひじから下が床と垂直になって上を向いたり、指が動いて人差し指だけが天井を指差したりしていました。私はこの時「右手が上を向いています」などと頭の中で実況中継をしていました。そうしたら幽霊は笑ったり顔を歪めたりしてきました。私の顔が私の意思に反して笑顔になったり歪んだりするのです。

    手が首の方へ行って首を絞める形になった時、の子さんが私の首を絞めたいと思っているのだと思い、その思いを大事にしたいと思って、自分でより強く自分の首を絞めました。この時も幽霊がいるなんて思いもよらず、の子さんとつながり合えているのだと思っていました。

    それから暗い部屋の中、何か誰かに殴られているかのような衝撃を受けたりもしました。どういうものだったかうまく説明できませんが、胸のあたりを上に上げてから下げるというようなことをすごい勢いで幽霊にやられたのです。この時私はの子さんとつながっていると思っていたので、頭の中で

「の子さん誰かに殴られたことある?」

と訊きました。の子さんの過去の体験を今私が感じているのだと思っていたのです。この時幽霊はうなずいていたと思います。

    それに幽霊は私の足を使って、何かを蹴るような動作を私にさせました。それもの子さんの過去の体験なのだと思い、

「の子さん何か蹴った?」

と頭の中で訊きました。すると幽霊はまたうなずいていました。の子さんは過去にいじめられていたことがあるので、その時の体験だと思っていたのです。

    今日はここまでです。次回もお楽しみに。

 

    最近の幽霊さんは、やっぱり消えつつあるような気がします。今も全然手足の震えがなく書けましたし、幽霊さんに乗っ取られてる感はだいぶ頻度が減ってきました。ただ今週のちょっと寒かった日に全身をガクガク震わされるのはありました。料理中にはちょっと足を震わされることもあります。記念行事の最後の振り返りの時も震えが出ていました。こう書くと幽霊さんもまだまだという感じですが、きっといなくなります。そう信じて毎日を過ごしていきたいです。