幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を読んだ。過去を思い出して、感傷に浸っていた。

 こんにちは。花子です。

 

 一時期本が読めなかったのですが、最近また図書館で本を借りて、その本を昨日読み切りました。その本は平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」です。読書感想文のようなものを書こうかと思ったりもしましたが、昔から私は読書感想文が苦手です。何を書いたかもう忘れましたが、今読むと「何だ、こんなことしか書けないのか」というようなものしか書けていないでしょう。でも今回はちょっと頑張って、読書感想文のようなものを書いてみようと思います。

 昨日読み切ったと書きましたが、借りたのは先々週の土曜日です。空いてる時間にちょこちょこ読んでいました。でも一昨日の時点で半分も読めていませんでした。これはどんどん読まないと返却期限に間に合わないなと思い、一昨日の寝る前から本格的に読み始めました。そして昨日時間がいっぱいあったので、半分から最後まで一気に読み切りました。

 私は読書感想文と言えば、「おもしろかった」ぐらいしか出てこないものだと思っていました。それを友達に言うと、笑われました。感想ってそんなものだと思っていたのです。でも今回は内容に触れて、思ったことを書いてみようと思います。

 簡単に言えばギタリストの蒔野聡史とジャーナリストの小峰洋子との恋愛ものなのですが、一昨日の時点で私は2人が結ばれそうになるが、勘違いから、2人は結ばれないようだ、というようなところまで読みました。そして本当に2人は別々の道を歩んでいく、というところから最後まで昨日一気に読みました。2人はそれぞれに家庭を持ち、子供もできて全く関係ない人生を歩んでいくはずでした。でも誤解も解けて、2人が再会すれば、もしかするとまた愛を誓い合うのかもしれなかったのですが、このお話の最後は2人が蒔野のコンサートの後で出会うというところで終わっています。私としては蒔野と洋子はこの時を最後にもう別々の人生を歩んでいってほしいと思っています。駆け落ちなんかしたら、金銭的にも生きていけないだろうし、2人はそれぞれに愛する人ができてしまったのだから、運命のイタズラとして、2人の関係はここで終わらせてほしいです。それか友達として付き合っていくとか、そんなんだったらいいなと思うのですが、そう簡単にはいかないでしょう。とにかくこの物語は読んだ後にどんどん想像が膨らむようなものでした。平野さんのお話はどれもおもしろいので、また読みたいと思います。

 

 さて、いつものです。

 また幽霊が悪さをしてきました。何だったかは忘れましたが、私はつらく悲しくなりました。私はその悪さをK君がやっていることだと思いました。

 机の下に入り、キャンドルに火をともし、その火を見ながら過去のつらかったことを思い出していました。高校生活を楽しんでいたK君には分からないだろうなと思いながら、学校でうまくいかなかったことを思い出していたのです。小さな声で誰かに説明するかのように、ひとりでぶつぶつと自分の思いを話していました。

 そうしたら幽霊は私を性的に気持ち良い状態にしてきました。私はそれをちばぎんさんがなぐさめてくれているのだと思っていました。

 肝心のK君はの子さんが叱ってくれているような気がしました。2人は部屋の上の端のほうにいるのだと思っていました。だからの子さんがK君をどうにかする間、その部屋から離れた方がいいと思いました。ちょっと落ち着いた私は場所を変えて、父の布団のところに行きました。

 センジュさんとかみさこさんとかが私の頭上にいると思っていました。この人達と対話しているつもりになっていました。の子さんは私のもといた部屋でK君をどうにかしようとしていると思っていました。結局K君はどうにもなりませんでしたが、ちょっとは落ち着いてきました。

 今度描ける時に「恐怖」という題で絵を描いて、ヒャダインさんに渡そうと考えていました。ヒャダインさんが私が机の下にいた時、私に共感してくれているのだと思っていたのです。K君が恐怖でした。ヒャダインさんも私と同じようにK君みたいな人が恐怖に感じるのだと思っていました。思いを分かち合えるように思ったのです。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはあまり出てこなくなりました。手足の震えはありますが、変な顔にさせられることがほとんどなくなったのです。ちょっと不安です。嵐の前の静けさで、また大きく出てくるのではないかと怖くなるのです。でもきっと幽霊さんがいないのが普通なのです。私は普通になりたいのです。きっといつかは自由の身になれると思います。そう信じて毎日を過ごしています。