幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

心の風邪をひいた。公園で才能があると思い込む。

 こんにちは。花子です。

 

 なんだか虚しくなる、というか悲しくなる時はありませんか?毎日遊んで暮らしているだけで、何もつらいことはないはずなのに、どうしてこんなに悲しくなるのでしょう?思いっきり泣いてすっきりしたいのに、涙なんて一滴も出てこないのです。

 昔はつらいこともあったけど、こんな気分にはなりませんでした。大人になってからです、こんな気持ちになったのは。何も考えずに本当に遊べてた私はもういなくなったのでしょうか?いつでも何か自分のためになるようなことをしていないと不安です。書き物をして将来の自分のためになるようなことをしたいとは思うのですが、やる気になりません。そもそもそれが本当に自分のためになるのかすら分かりません。

 「心の風邪」なのでしょうか?私の身近にも心の風邪をひいている人はいます。うつったのでしょうか?心の風邪をひいている人はいっぱいいます。だからと言って私が楽になれるわけではありません。私は楽になりたいのです。毎日を楽しいだけにしたいのです。

 こんな私ができることって何でしょう?私はどうやって生きたらいいのですか?誰も答えてはくれませんか?どうすればいいかなんて誰にも分かりませんか?分かるのは私だけでしょうか?私ですら分からないのです。神よ、答えてください。私はどうしたらいいのですか?

 なんて思ったって、答えは分かっています。今はできるだけ節約して、晩ご飯を作って、たまにデイケアに行って、幽霊さんが出て行ってくれるのを待つだけです。それ以外は本でも読んで楽に過ごしていたらいいのです。楽に生きようとしていいのです。

 心の風邪はいつか治るのでしょうか?

 

 さて、いつものです。

 しばらくマクドナルドにいましたが、K君は来ないのだと思い、店を出ました。何をきっかけにして諦めていたか忘れましたが、次から次へと思考が進み、なぜ諦めたのだろうとか、過去のことを振り返ることはほとんどありませんでした。

 ちょっと歩いて大きな公園に行きました。そこは私の通っていた高校のすぐ近くでしたが、この時はもうK君と会うことは考えていませんでした。

 公園の中に小さな橋を渡って入る奥まったところがありました。そこに行って、ベンチに座り、コーヒーか何かを飲んだりしていました。私には才能があるのだ、だからこんな風に色んな人とつながることができているのだと思っていたので、ケイタイで写真を撮り、才能あふれる写真が撮れたと思っていました。いつかみんなに会えたら見せようと思い、保存しておきました。

 ちょっと眠たくなってきたので、ベンチの上で少し横になりました。そうしたら人気のない場所でそんな無防備な姿を晒してはいけないと誰かに言われている気がしました。この時私はみんなから守られているような気がしていたので、大丈夫、何も起きないと頭の中で言っていました。

 しばらくそこにいて、それから公園内を散策することにしました。頭の中の架空のカメラで景色を映しているつもりになり、私の目に映る映像は芸術的で価値があると思い込んでいました。頭の中でつながっていると思っていたみんなに実際に会えたら、私はこの才能を発揮して、有名になるのだとも思っていました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはだいぶマシになってきたような気がします。でも時々震えや変な顔にさせられたりはあります。今日も外でマスクをしていることをいいことに、幽霊さんは笑顔にさせてきたり、泣き顔にさせてきたりしました。でももう相手にしないことにしているのです。幽霊さんが出て行ってくれることが最大の願いですが、できるだけ考えないようにしています。でも思わずにはいられません、せめていやがらせだけでもやめてくれたらなぁと。