幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

振る舞いぜんざいと映画。ラブホテルで待ちぼうけ。

 こんにちは。花子です。

 

 先週の月曜日に近くの商店街で振る舞いぜんざいがありました。父と母とカフェに行く途中で出くわしたのですが、行きはすごい人で並んでまで食べようとは思いませんでした。でも帰りに見ると、ほとんど並んでいませんでした。だから食べました。餅がつきたてだったらしく、とてもおいしいぜんざいでした。その商店街でイベントがある時には必ずいるお兄さんが餅を分ける作業をしていました。声がよく通る人で、普段は何をしているのだろうと気になります。

 それから昨日は母と映画を観に行きました。まずすき家で、この前デイケアの人に勧めてもらった、牛すき鍋定食をご飯大盛りで食べました。卵が2個ついていて、お肉もたっぷりで、とてもおいしかったです。それからコーヒー屋さんでちょっと高級なコーヒーを買って飲みました。冷めてくるとみかんみたいになると店員さんは言っていました。そして映画「長いお別れ」を観ました。認知症になった父とその家族の物語なのですが、父役の山崎努が本当にボケてるんじゃないかというくらい、真に迫った演技でした。感動して泣いていたら、母の隣の人も泣いていたそうです。前に映画を観に行った時は、母が人酔いして、しんどそうだったのですが、今回は大丈夫で、かえって元気なくらいでした。今週も楽しいだけではありませんでしたが、楽しい一週間でした。

 

 さて、いつものです。

 ラブホテルの一室のドアの前で待っていたのですが、誰も出てこないので、またまた勇気を出してドアを開けようとしました。しかし開きませんでした。ドアの横にあったピンポンを押したりもしました。その横にあった小さな扉も開けてみました。それでも中からの子さん達は出てきませんでした。

 沢尻さんがどこかで受け付けをして、それから鍵をもらって入るのだと言っているような気がしました。でも本当にこの部屋にの子さん達がいるのか自信が持てなかったので、それは実行できませんでした。どれだけ出会いの場面を想像したことでしょう。の子さんは部屋の奥にいて、MONOさんが扉を開けてくれるところを想像していました。

 でも何も起きなくて、そこにいるのがだんだん怖くなってきました。帰ろうか帰るまいか迷っていたら、幽霊が私の体をガクガク震わせてきました。私は迷うことに必死で、なぜガクガク震えるのかは考えていませんでした。

 誰かにひっぱられるような形でそこを離れました。幽霊が私の体を動かしたのです。でもあきらめきれなくて、ホテルの横の花壇のところに腰かけていました。すると花壇のある建物の窓が開いて、中から若い女の人が

「大丈夫ですか?」

と声をかけてきました。私は何でもないように

「大丈夫です」

と言いましたが、しばらくそこを離れませんでした。

 この時は右にみさこさん、左にちばぎんさんという感じで、他の人はいなくなっていたように思います。この2人になぐさめられているような気がしました。しばらくしてそこを離れて、家に帰ることにしました。

 その道すがらの子さんが

「絶対結婚してやるから」

と言っているような気がしました。道を行く車の中にの子さんとMONOさんが乗っている車があるような気がして、一瞬追いかけようかと思いました。どこかで止まって待ってくれるかもしれないと思ったのです。しかしそれはあまりにも無謀なことでした。だからおとなしく家に帰りました。

 今日はここまでです。ラブホテルはこれでおしまいです。

 

 最近の幽霊さんは、あまり良くはなっていません。この前の火曜日にもちょっと出てきました。母との散歩の帰りになんだかしんどくなってきました。家に帰って料理をしようと思ったのですが、とてもできそうにありませんでした。だから家族4人で中華料理屋に行って、餃子定食と肉まんを食べました。店に着く頃にはしんどいのもなくなっていたので、おいしく食べられました。それ以外は主に全身をガクガク震わされるのと、顔を変にさせられるのがあります。もういい加減解放されたいです。