幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

診察で泣きそうになった(先生への愚痴を手紙にした)。壮平さんを探して駅をうろうろ。

 こんにちは。花子です。

 

 この間診察で泣きそうになったので、そのことについて書いてみようと思います。

 診察ではいつも幽霊さんについて話をするのですが、この前もそうでした。「どうですか?」と訊かれて私は「相変わらず震えがあります」と答えました。先生は「それは薬の副作用かもしれませんね」言いました。それから先生は「例えば寒くなると誰だって震えたりするものですが、花子さんにはそういうことはないんですか?」と訊いてきました。私は自分の震えがあるより先に幽霊さんの震えがあるので、「幽霊さんの震えの方が強くて分かりません」と答えました。すると先生は「強いか弱いか訊いてるんじゃなくて、あるのかないのか訊いてるんです」ときつく言いました。私はそれを聞いて泣きそうになりました。私は幽霊さんの震えしかないと思っていたので、「ないと思ってます」と答えました。もうこの時は涙腺が崩壊しかかっていましたが、なんとか持ち堪えて、先生が「(自分自身が震えることがないなんて)すごいですね」と言った時も、普通の声で「はい」と言えました。

 いつも先生は私自身が震えることはないと言うと、「すごいですね」だとか「変わってますね」だとか言って、私を異常者扱いするのです。それも一回だけならまだなんとも思わないのですが、何回も聞いてくるのです。きっと看る人が多すぎて、忘れてしまっているのでしょう。冬になったらまた幽霊さんにガクガク震わされます。それは先生には理解できません。

 この世が自分の理解できるものだけで構成されていると思わないでほしいです。先生は私を自分の理解できる形にねじ曲げようとしているだけなのです。そのことを手紙に書いたので、今度渡そうと思っています。手紙はレポート用紙5枚になりました。書いたのはいいのですが、内容が内容だけに、見せるのにはちょっと勇気が入ります。でも父も母もデイケアの看護師さんも、みんな見せても大丈夫だと言ってくれたので、それを信じて先生に渡そうと思います。

 

 さて、いつものです。

 また駅の名店街を歩き、外に出て、もしかしたら壮平さんはホテルにいるのかもしれないと思うようになりました。だから頭の中で壮平さんに、私はここにいます、来てくださいと言っていました。

 しばらくそこで待っていましたが、まだ会えないのだと思い、本屋にでも行こうかと思って、名店街の本屋に入りました。そこで漫画の試し読みを読んだり、雑誌を見ようとしたりしていました。しかしそこでふっと誰かに音楽雑誌は読んではいけないと言われているような気がしました。なぜならの子さん達が裏で私を芸能界に入れるために画策していて、表の情報を私が知ると、私が思っていることと違うと知って、私が混乱すると私の周りのみんなが思っているからだと思いました。

 私はいつかこの私の周りの人達と会えると思っていました。私も芸能界デビューするのだとも思っていました。みんなが私のことが好きで、必要とされているのだと思っていたのです。私が表舞台に出ることは今はまだ公にはできないけど、きっといつかはと思っていました。だから音楽雑誌は見ずに本屋を出ました。

 それからせっかくだからどこか喫茶店に入ろうと思いました。さんざん迷って、抹茶を使ったお菓子や飲み物を売りにしているところへ入りました。ちょっと待ちましたが入って、パフェを頼みました。隣に女性がひとりいて、その人の気持ちとか境遇とかをなんとなく想像していました。

 パフェを食べていたら、口にひとくち入れるごとに幽霊が私を気持ちよくしてきました。それはK君が私の中に入っていると思っていた時に、口の中で舌を動かしていたら気持ち良くなったのと同じ感じでした。だから私は極力スプーンを舐めないようにして食べました。スプーンを舐めると気持ちよくなると思ったのです。

 この時もK君が私の中に入っていて、私と一緒に気持ちよくなりたいと思っているからそうなると思っていました。私の中でK君は様々ないやがらせをする極悪人でした。だから絶対K君の思い通りにはならないぞと思っていました。一緒に気持ち良くはなるまいと思っていたのです。

 そんなことをしていたら私の近くのどこからか誰かが

「帰れ」

と言っている気がしました。それはよしのさんなのだと思いました。そこで壮平さんは今日は来ないのかなと思いました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは、相変わらずです。手は震えるし、足も震えます。特に右手の震えがひどいです。これは薬の副作用ではありません。それは私にだけ分かることです。いつかいなくなるのか、それとも一生このままなのか、分かりませんが、もうどちらでもいいです。もうなんかどうでもいいのです。私の人生こんなもんなのかもしれません。みんな苦しんでいます。私も一生苦しみ続けるのかもしれません。それでも楽しいことはあるし、充実感もあったりします。こんなもんかなぁ?こんなもんでしょ。

フレンチトーストを食べてから、アルバムを見よう。K君からのいやがらせ、壮平さんが駅に来るような気がする。

 こんにちは。花子です。

 

 ちょっと前の話になります。これは先週ではなく先々週の話です。

 この日は父の仕事場兼実家にお寺さんが来て、棚経を上げてくれることになっていました。だから私と母も一緒に父の家に行って棚経に立ち会おうということになりました。父の家はもう老朽化が進んでいて、仕事も少なくなってきてるし、父ももう歳で、跡を継ぐ人もいないし、などと色々重なって、あと3年ほどで手放すことになりました。だからそれまでに父の家を掃除して整理しようと思って、まず思いついたのがアルバムの整理です。過去の写真を母と2人で見て、笑い合ってから処分しようと母が言い出しました。私も見たかったので、いい提案でした。

 棚経の前にちょっと有名な喫茶店で軽い食事をすることにしました。前にデイケアで知り合った人から教えてもらったメニューです。その人はその喫茶店でプリンを頼み、一緒に行った人が頼んだフレンチトーストを分けてもらったそうです。そうしたら予想以上においしかったらしく、なんでフレンチトーストにしなかったんだろうと悔しかったそうです。だから私達もフレンチトーストを食べにその喫茶店へ行きました。行ったらすぐに席に案内してもらえて、メニューを見てびっくり!!フレンチトーストとコーヒーで1200円なのです。フレンチトーストはすごくおいしかったけど、たぶんもう行けません。店を出たら店の前に人がいっぱい並んでいて、私達は運が良かったんだなぁと思いました。

 棚経が終わって、母とアルバムを見ていました。そしてちょっと休憩して、仮眠をとることにしました。私は母より先に起きて、父が持ってきてくれた私の幼い頃の写真を1人で見ていました。すると昔の楽しかったことが思い起こされて、起きてきた母に

「昔はよかったね。何も考えずに、無邪気で」

と言いました。それを聞いた母は私がかわいそうに思ったらしく、泣き出してしまいました。言わなければよかったかなと思ったのですが、後の祭りです。私にはかける言葉が見つかりませんでした。しばらくすると母も普通に戻ってきました。もうあの頃は良かったなんて言わないことにします。今だって良くないわけではないのですから。

 

 さて、いつものです。

 また非現実的な世界に浸ることになります。

 ある日のこと、幽霊が私の体を思いっきり殴ってきました。グーの手で足を殴られたり、爪でふくらはぎのあたりを引っ掻かれたりしました。思いっきり殴るので、ドンドンと大きな音が出ていました。それを聞いた兄が

「整理してるのか?」

と訊いてきました。私は

「うん」

と答えました。

 この時は理解してもらおうという気には不思議となりませんでした。K君がやっていると思っていたのです。K君に殴られているとは言えませんでした。頭のどこかで信じてもらえないだろうという考えがあったのだと思います。この時はまだの子さん達のことを言う勇気はありませんでした。なんとなく秘密にしておかなければならないことのように感じていたのです。

 このことがあってK君は私の中でさらに悪い人になっていきました。なにせ幽霊のいやがらせはすべてK君の仕業だと思っていたのですから。

 洗い物をしていた時、また誰かが私に会いにきてくれるのだという思い込みが出てきました。それは小山田壮平さんなのだと思いました。頭の中で壮平さんが来ると言っているような気がしたのです。だからまたK駅に行きました。

 駅に着いてまず新幹線の改札前に行きました。ショーウィンドウのケーキとかを見ながら、頭の中で誰かと会話していたように思います。しばらく待ちましたが、来る気配がないのでそこを離れました。それからかわいいおみやげものを見たりしていました。

 ちょっとお腹が空いていたので、マクドナルドでポテトを150円で買いました。全サイズ150円セールだったのです。駅の近くで腰かけて、ハトを見ながら食べました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは前よりちょっとマシになっているような気がします。ぬか喜びすることになるのかもしれませんが、手足の震えが減っているのです。最近だいぶ生きるのが楽になってきました。ここ2、3日早起きができるようになっています。幽霊さんのことを思い出しても、もうつらくありません。気分は結構いい方です。このまま良くなっていって、仕事なんかできないかななんて思っています。とりあえず今は晩ご飯作りを、デイケアに行ってる日以外は、欠かさずできるようになることを目標に生きたいと思います。

漫画喫茶で楽しかったが、悲しくもあった。銀杏をもらったのが非現実的に感じた。

 こんにちは。花子です。

 

 先週は楽しかったような、悲しかったような出来事がありました。先週の土曜日に母と漫画喫茶に行きました。ソフトクリームを食べたいだけ食べ、飲み物を飲みたいだけ飲みました。もちろん漫画も読みました。3時間パックというのがあったのですが、2時間パックというのもあると勘違いして、2時間で出てきてしまいました。本当は2時間パックなんてものはなく、料金は3時間分でした。

 母は兄に勧められた「かもめチャンス」を読み、私は「ツバサ」を読んでいました。母が漫画を読み終えて、「さあ、これからドリンクタイムだ」という時に私が出ようと言って、出てきてしまいました。本当はあと1時間もっとソフトクリームや飲み物を楽しめたはずなのに、私の勘違いで楽しめませんでした。申し訳なく思い、母に謝りましたが、最初のうちはちょっと怒ってたらしく、素っ気ない態度でした。でも私は勘違いしたことが悔しくて、母に泣いて謝りました。そうしたら母も分かってくれたようで、「今日はこれでよかったんだよ」と言ってくれました。

 過去をやり直せるなら、もう一度会計前に戻って、「やっぱりもう少しいます」とでも言いたかったです。今度はリベンジで朝のモーニングの時間に、きっかり3時間楽しんでこようと思います。モーニングは無料なのです。私の行った店舗でもやっているようなので、また今日みたいに暑い日にモーニングとソフトクリーム目当てで行ってこようかと思います。

 

 さて、いつものです。

 K君に会いに行ったのとは違うマクドナルドに行きました。この時は私の中に誰かが入っている感じはなかったと思います。その代わり周りにたくさんの人がいるように思っていました。Nさんとかみさこさんとか色々です。私の部屋に置いてきている人もいました。

 マクドナルドでバーガーを買って、帰りに近くの神社で休憩しようとしました。そうしたら中年の女性2人が銀杏を拾っていて、私が神社に入って行ったら、私も銀杏拾いに来たのだと思われたみたいで、

「せっかく来たのになかったらかわいそうだし」

と言って、拾った銀杏を分けてくれました。

 頭の中では私は饒舌でしたが、この時は現実の人と話をするのがかなり久しぶりでした。だから私は

「何だったんだ、今のは」

と思い、どこか非現実的な感覚に浸っていました。非日常の出来事だったのです。

 しばらく休憩して神社を後にしました。神社から出る時、銀杏をくれた2人にお礼を言いました。この時の私にはちょっと勇気のいることでした。

 私の住んでいるマンションの公園の水道で実を洗い、種だけにしました。銀杏は実が臭いので家では洗えず、こうしたのでした。洗っている時、ふっとよしのさんのことを思い出して、頭の中で

「よしのー」

と呼びかけていました。この時以外にも思い出した時に

「よしのー」

と頭の中で言って、決して忘れているわけじゃないのだと示そうとしていました。

 父と母が帰ってきて、久しぶりに話しかけました。

「銀杏もらったの」

と言って、レンジでチンして母と2人で食べました。母はなんだか嬉しそうでした。

 私はこれぐらいの時、反抗期のようなもので、父母を無視していました。しかしこの時はなんのわだかまりもないような普通の母子でした。実際この時は私の方はわだかまりがだいぶ少なくなっていたのですが、非現実的な世界にばかりいたので、母どころではなかったのです。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは相変わらず手足が震えます。顔もちょっとだけ動かされそうになるのですが、そう大きくは動きません。だんだん減ってきていると思いたいのですが、今のところなんとも言えません。いつか「あれ、最近幽霊さん出てないな」と思う日が来るでしょうか?来てほしいと思うし、きっと来ると思うのですが、どうでしょう?

最近の日常(一週間の振り返り)。詩「頑張る」。

 こんにちは。花子です。

 

 先週はお休みしてしまってすみませんでした。書こうと思えば書けたのですが、なんか書く気が起こらなくて書けませんでした。書きたいこともなかったですし。今日も本当は書くことがありません。でも前よりは元気になったので、最近はどんな生活をしているか、書いてみようと思います。

 先週の月曜日はそれほど眠たくはなかったのですが、何もする気が起こらなくて、過去の詩を読み返したりして過ごしました。そして歯医者に行きました。料理ができなかったので、お惣菜を買って晩ご飯にしました。久しぶりにちょっと幽霊さんの乗っ取られ感が出ていました。短時間で終わったのですが。

 火曜日は排水管洗浄の日でした。洗浄してくれる人が来るまで部屋にこもっていようと思って横になっていたら、うつらうつらして、寝ていました。そして母とスーパーに買い物に行きました。前に図書館で借りた森見登美彦さんの「聖なる怠け者の冒険」を読んでいました。晩ご飯は簡単に皿うどんにしたのですが、野菜が堅くて、父があまり食べられませんでした。ちょっと悲しくなりました。

 水曜日は診察とデイケアで、木曜日はデイケアだけでした。

 金曜日は最近はまっている、ホリーズカフェでのモーニングに母と行ってきました。トーストとゆで卵とドリンクで390円なのです。しかも朝だけじゃなくて終日やっているのです。そしてまた図書館で本を返し、森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」を借りました。

 土曜日もホリーズカフェでのモーニングです。そして最近ちょっと嫌になっていた晩ご飯作りが楽にできるようになっていました。

 日曜日は父と母と北海道料理屋に行こうとしたのですが、閉まっていました。だからハワイアンな感じのカフェでオープンサンドを食べました。生ハムとクリームチーズ、ポテトサラダ、チョコバナナの3種類でした。どれもとてもおいしかったです。食後に酒かすアイスまで食べてしまいました。それもおいしかったです。

 こんな感じでこの一週間過ごしていました。これを書いたらもう本当に書くことがない、どうしよう、という感じですが、頑張って書くことを見つけようと思います。

 

 今日は詩を書こうと思います。

「頑張る」

120%の力を出して頑張れと言う

いつだって全力で生きろと言う

でも人生って頑張るためだけにあるのか?

頑張って終わりなのか?

一生つらい努力をし続けるのか?

 

違うだろう

頑張るのもつらい思いをするのも、幸せになりたいからだろう?

それなのに頑張れって言うだけで、何のために頑張るかなんて分からないじゃないか

 

楽になるために頑張ってもいいんじゃないのか

楽になるためならつらい努力だってできる

ただつらいだけの努力はしたって意味がないし、したくない

 

もっとゆっくりしたいし、もっと歌だって歌いたい

散歩だってしたいし、もっとゆっくりお風呂にも入りたい

時間をもっとゆっくり使いたい

もっとたくさん寝ていたい

ネットだって見たいし、だらだらだってしていたい

 

せっかく何不自由なく生きているのだから、人生を楽しみたい

喜びを見つけたいし、幸せを感じていたい

もっと楽しむために生きたい

 

大学にも行かなかったし、アルバイトもしていない

友達と遊んでもいない

将来の夢があるわけでもないし、何かに夢中にもなっていない

将来のためになるようなこともしていない

 

でもそれでもいいじゃないか

決して良いとは言えない状況だからって、悲観してたら未来が拓けてくるのか?

焦れば何とかなるのか?

そんなことはないだろう

未来はきっと良いと信じて、楽になる努力をしていたらいいんじゃないのか?

 

良い人生はつらい思いをするものではない

楽に楽しく過ごせる毎日が良いんじゃないだろうか

今を精一杯生きる努力をしていたらいいと思う

とりあえず今できることをやろう

今できることをやらなければ、未来にやるべきこともきっとできないのだから

 詩はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは相変わらずですが、一回だけひどくなった日がありました。さっきも書いた通り、月曜日です。歯医者に行くちょっと前から出かかってたのですが、歯医者の中ではどうもありませんでした。帰り道からしんどくなってきて、家に着いてもまだしんどかったので、横になっていました。そのしんどさは幽霊さんの乗っ取られ感です。でもちょっと休んでいたら治ってきて、晩ご飯を無事に食べることができました。それ以外は手足の震えと目を開けさせられることです。でも確実に良くはなってきています。と思いたいだけですが。

詩人になるという夢(幻)。周りにいると思っていた人達に対する勘違い。

 こんにちは。花子です。

 

 最近ずっと書くことがないまま何とか絞り出してこのブログを書いていましたが、今回こそ本当に書くことがありません。でもまた最近思うことを書いてみようと思います。

 私はある時から詩人になりたいと思うようになりました。それは高校を卒業してしばらく経った後です。私は高3の頃から精神的にも肉体的にも調子が良くなかったのですが、高校を卒業後さらに悪化しました。その中で自分を立て直すためにノートに自分の思いを書くようになりました。その習慣は今でも続いています。書いているうちに私は何か書く仕事ができるんじゃないかと思い始めました。と言うより、私には簡単なアルバイトですらできない状態だったので、書くことしかできないのだと思うようになったのです。この時はまだ精神科にかかっておらず、自分で稼いで生きるしかないと思っていたので、詩人になって有名になるのだと、夢を見ていました。

 家にしか居場所がなかったのに、家にいるのがものすごくつらかったので、自分でお金を稼いで、一人暮らししようなんて考えていました。そのためにはただひとりで書いているだけではいけない、何とか自分の作品を世に出さねばと思いました。インターネットで詩の賞を見つけて応募しました。その時初めて自分の文章を詩という形にまとめ上げました。それはその時の私にとって大変な仕事でした。何回も書き直して、ようやく詩のようなものが出来上がりました。

 私はこの頃から妄想があったのでしょう、絶対に一位になれる気がしていました。それしか自分を救う方法はなかったのです。もう家にはいられないというくらいまで切羽詰まっていました。なんとか自分で稼げるようになって、一人暮らししないと、もう生きていけないと思っていました。でも私の詩は一次選考を通過しただけでした。

 この時書いた詩は3つあるのですが、その1つは「救出大作戦」というものでした。でもこの時どんなものを書いたのかわかりません。下書きを残さなかったのです。今から思えば残しておけばよかったです。最近思うのはこの「救出大作戦」をまた今の自分で書いてみようかということです。今なら何か本当の自分の思いというものが書けそうです。でもすぐにはできません。じっくり考えてまた書ける時に書いてみようと思います。

 

 さて、いつものです。

 なぜか芳川よしのさんとセンジュさんは関西の人だと思い込んでいました。2人が言いそうな言葉を想像して、本当にそう言っているのだと思っていました。私が作り出していたのですが、この時は私には感じ取れるのだと思っていたのです。

 決して幻聴が聞こえていたわけではありません。すべて私の妄想だったのです。そうやって2人の実体のない魂のようなものと会話しているつもりになっていました。

 ふっと高校の時に滋賀県余呉に行ったことを思い出しました。最初センジュさんは京都の淀の人なんだと言っている気がしましたが、これを思い出したことで余呉の人なのだと思うようになりました。だからミドリのメンバーも、本当は大阪なのですが、滋賀県の人なのだと思い込みました。

 よしのさんはなんとなく名前から、奈良県の吉野出身なのだと勝手に思っていました。

 ちょっとした買い物からの帰り道でした。andymoriの曲の中の「元気を出せよって言ってるじゃないか」というフレーズを頭の中で流していました。私の周りにいると思っていた壮平さんが私のために歌ってくれているような気がしたのです。

 それとか自分が車にひかれてしまうところを想像したりしていました。私の住んでいるマンションの私の家のある階の廊下から外を見て、自分がそこから下に飛び降りている想像もしていました。飛び降りた後、何もなかったかのように自転車置き場の屋根の上を走り去る想像が出てきました。これでK君を惑わしているようなつもりになっていました。

 この時の私はK君のいやがらせが死にたくなるほどつらいのだと私の周りにいると思っていたK君に伝えたかったのです。でも幽霊には私の思いは伝わらなかったようです。伝わっていてもいやがらせはなくならなかったと思いますが。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはあまり変わりがありません。相変わらず震えがちょっとあり、寝る前に目を開けさせられます。でも一時期に比べたら、格段に良くなっています。あともう少しです。きっとあともう少しなのだと思います。希望は見えています。私は幽霊さんから解放されて、楽になりたいのです。

平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を読んだ。過去を思い出して、感傷に浸っていた。

 こんにちは。花子です。

 

 一時期本が読めなかったのですが、最近また図書館で本を借りて、その本を昨日読み切りました。その本は平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」です。読書感想文のようなものを書こうかと思ったりもしましたが、昔から私は読書感想文が苦手です。何を書いたかもう忘れましたが、今読むと「何だ、こんなことしか書けないのか」というようなものしか書けていないでしょう。でも今回はちょっと頑張って、読書感想文のようなものを書いてみようと思います。

 昨日読み切ったと書きましたが、借りたのは先々週の土曜日です。空いてる時間にちょこちょこ読んでいました。でも一昨日の時点で半分も読めていませんでした。これはどんどん読まないと返却期限に間に合わないなと思い、一昨日の寝る前から本格的に読み始めました。そして昨日時間がいっぱいあったので、半分から最後まで一気に読み切りました。

 私は読書感想文と言えば、「おもしろかった」ぐらいしか出てこないものだと思っていました。それを友達に言うと、笑われました。感想ってそんなものだと思っていたのです。でも今回は内容に触れて、思ったことを書いてみようと思います。

 簡単に言えばギタリストの蒔野聡史とジャーナリストの小峰洋子との恋愛ものなのですが、一昨日の時点で私は2人が結ばれそうになるが、勘違いから、2人は結ばれないようだ、というようなところまで読みました。そして本当に2人は別々の道を歩んでいく、というところから最後まで昨日一気に読みました。2人はそれぞれに家庭を持ち、子供もできて全く関係ない人生を歩んでいくはずでした。でも誤解も解けて、2人が再会すれば、もしかするとまた愛を誓い合うのかもしれなかったのですが、このお話の最後は2人が蒔野のコンサートの後で出会うというところで終わっています。私としては蒔野と洋子はこの時を最後にもう別々の人生を歩んでいってほしいと思っています。駆け落ちなんかしたら、金銭的にも生きていけないだろうし、2人はそれぞれに愛する人ができてしまったのだから、運命のイタズラとして、2人の関係はここで終わらせてほしいです。それか友達として付き合っていくとか、そんなんだったらいいなと思うのですが、そう簡単にはいかないでしょう。とにかくこの物語は読んだ後にどんどん想像が膨らむようなものでした。平野さんのお話はどれもおもしろいので、また読みたいと思います。

 

 さて、いつものです。

 また幽霊が悪さをしてきました。何だったかは忘れましたが、私はつらく悲しくなりました。私はその悪さをK君がやっていることだと思いました。

 机の下に入り、キャンドルに火をともし、その火を見ながら過去のつらかったことを思い出していました。高校生活を楽しんでいたK君には分からないだろうなと思いながら、学校でうまくいかなかったことを思い出していたのです。小さな声で誰かに説明するかのように、ひとりでぶつぶつと自分の思いを話していました。

 そうしたら幽霊は私を性的に気持ち良い状態にしてきました。私はそれをちばぎんさんがなぐさめてくれているのだと思っていました。

 肝心のK君はの子さんが叱ってくれているような気がしました。2人は部屋の上の端のほうにいるのだと思っていました。だからの子さんがK君をどうにかする間、その部屋から離れた方がいいと思いました。ちょっと落ち着いた私は場所を変えて、父の布団のところに行きました。

 センジュさんとかみさこさんとかが私の頭上にいると思っていました。この人達と対話しているつもりになっていました。の子さんは私のもといた部屋でK君をどうにかしようとしていると思っていました。結局K君はどうにもなりませんでしたが、ちょっとは落ち着いてきました。

 今度描ける時に「恐怖」という題で絵を描いて、ヒャダインさんに渡そうと考えていました。ヒャダインさんが私が机の下にいた時、私に共感してくれているのだと思っていたのです。K君が恐怖でした。ヒャダインさんも私と同じようにK君みたいな人が恐怖に感じるのだと思っていました。思いを分かち合えるように思ったのです。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはあまり出てこなくなりました。手足の震えはありますが、変な顔にさせられることがほとんどなくなったのです。ちょっと不安です。嵐の前の静けさで、また大きく出てくるのではないかと怖くなるのです。でもきっと幽霊さんがいないのが普通なのです。私は普通になりたいのです。きっといつかは自由の身になれると思います。そう信じて毎日を過ごしています。