こんにちは。花子です。
高校の時あまり人と仲良くできず、仲良くなれた子とも疎遠になってしまいました。でも本当は私だってみんなと仲良くしたかったのです。でもできませんでした。あの時の私には素直さが欠けていて、思ってることと反対の態度をとってしまっていました。自分から仲良くしたいと積極的に話に行けばよかったのに、ひとりむすっとしながら、誰かが話しかけてくれるのを待っていました。でも誰も話しかけてくれません。それもそのはず、私からはきっと近寄りがたい雰囲気が滲み出ていたのでしょう。それでも最初のうちはあの子が話しかけてくれていました。でもいつの頃からか私はその子と離れて、ひとりを選ぶようになりました。
その子は私がひとりでお弁当を食べていると、「一緒に食べない?」と言ってくれました。それからその子達とお弁当を食べるようになり、その子はみんなの中に入る手伝いをしてくれたのです。でも私はなかなかみんなと馴染めない感じがありました。あの時私は精神的にちょっと変になっていて、学校ではありのままの自分ではいられず、本当はこんなんじゃないはずなのに、みたいなことを思っていたような気がします。はっきりとではなく、なんとなく妄想が膨らんでいたことから、そう思うのですが。妄想の私は人気者。でも現実は日陰の身。誰も私が変われるように話しかけたりしてくれる人はいませんでした。でも最初のうちのあの子は違いました。私の相談にも乗ってくれて、私のことを真剣に考えてくれていたのです。それも私以上に考えようとしてくれていました。
放課後パン屋さんのイートインで私が「みんなと仲良くなれない」と言ったら、「じゃあそうゆう相談事が得意な子がいるからまた訊いておくね」と言ってくれました。私は自分のことなのにどこか他人事のように捉えていて、その子にもっとなんとかしてほしいと思っていました。なんて贅沢な悩みだったのでしょう。私は自分のことをどうにかする気はなかったのです。いつでも誰かに何かしてほしい、そればっかりでした。自分勝手、責任逃れ、人任せ、当時の私はそんな感じでした。今では自分の人生にはちゃんと責任を持っているし、人のことを思いやれるようにもなれたと思います。
あの子は学校がそれほど嫌ではなかったようです。私は学校が嫌いでした。だから一刻も早く家に帰りたかったです。あの子が放課後にクラスに残って友達と話をしていたら、私はひとりで帰っていました。そんなことが続き、だんだん私はひとりで帰るようになります。どうしてあの時気づけなかったのか、あの子から離れずにずっと一緒に帰っていればよかったのに。クラスが変わっても仲良くし続ければよかったのに。あの子の悩みをもっと真剣に聞いてあげればよかったのに。あの子の好意を無駄にしなければよかったのに。でも後悔しても今は変わりません。そして今の自分が思っているようにしていたとしても、やっぱり今は仲良くはできてなかったでしょう。もう住んでいる世界が違うのですから。後悔するならしてもいいけど、そこから得られた学びを大切にしなければ意味がありません。今の私は過去の過ちを繰り返しはしないのです。
あの頃の自分に今のようになれ、というのは酷な話です。あれでも必死に頑張っていたのです。嫌なことが何もない今だからこそ振り返れるのであって、当時の自分には無理なことなのです。今の私にできることは、これからの人生を後悔することのないように生きる、ただそれだけです。
まずは詩です。
「道」
転んだ
立ち上がれなかった
ああ、みんながどんどん先へ行く
私のことは振り返ることなく歩いている
私はここにいる
誰か私を見つけて、私を救い出して
自力じゃみんなと同じところには行けないんだ
きっと誰かが私の手をとって、みんなと同じところまで引っぱって行ってくれたなら、私だってみんなと同じになれるはず
あれ?おかしいな
みんながかつて立っていたスタートラインまでやっとこさ来れたのに、私の道はどこにあるんだ?
道がもうないじゃないか
ちょっと寄り道してたら、道がボロボロに崩れ去ってるじゃないか
みんなももう見えないし、追いかけることもできない
誰も私を待っていてはくれない
誰も私をみんなのいるところに連れて行ってはくれない
みんな自分が歩くのに必死で、人のことなんて構ってられないのだろう
いや、きっと私がもとからみんなと一緒ではないのだ
ただ知らなかっただけなのだ
私の道はこっちにある
こんな道が私の道なのか
みんなの道とはかけ離れているじゃないか
知らなかった
あの時は未来がまぶしすぎて、私の道も、みんなの道も、何もかも見えなかった
立ち止まって、目が慣れるまで待っていたら、私の道は見当たらないし、みんなももういなかった
よくよく考えてみれば私の道もないわけではなかった
でもかつて思い描いていた、平凡な人の人生とは違った
泥沼に足をとられて、もがいてもがいて、やっと抜け出せた
私の人生、始まる前に終わろうとしていた
まだまだこれからなのに、みんなと同じ道以外はないものだと思っていた
でも私の道もあった
見つけた時はこんな道なのかと愕然としたが、今では慣れた道だ
自分の望む人生を、この何もできないような私が生きられるように、道を歩いて行きたい
私の道もそう悪くはない
周りを見れば同じような人もいることに気づいた
みんな、みんなから外れて、もがいて生きてきた人ばかりだ
道はいくらでもある
たとえちょっと踏み間違えても、それも振り返れば道になる
周りと比べなければ、私の人生なかなか悪くはない
時につらいこともあるが、それも時が解決してくれるだろう
私は私の道を行く
もう私は誰かに救いを求めはしない
詩はここまでです。
さて、いつものです。
色んな猥褻語を幽霊に言わされる中で、恥ずかしいことですが、こんなことも言わされました。
「〇〇(看護師さんの名前)ちゃんのおま〇こペロペロしたい」
という文がなぜか浮かんできたのです。決して本当に思ったことではありません。思ってないことでも頭の中に浮かんでくる言葉や文があるのです。でもまるで私がそう思っているかのように言わされました。
私はそれを取り消したくて、
「〇〇ちゃんのおま〇こペロペロしたいなんて思ってませんからって言いたい」
と頭の中で言うと、幽霊はこの文を大声で私に言わせました。隣の看護師さんの詰所で看護師さんが
「何て言ってるの?」
と言っている声が聞こえてきました。私は何回もこの文を幽霊に言わされたので、看護師さんにも聞こえたらしく、
「まあ、なんてことを」
というようなことを言っているのが聞こえてきました。
男の看護師さんが私の部屋から出て行く時に、私の頭の中には
「〇〇さんのおち〇ぽなめたい」
という文が出てきました。本当はなめたいなんて思ってないのに浮かんできたのです。この文を3回繰り返して幽霊に言わされました。するとこの看護師さんはすごく悲しそうな顔をして私を見てから出て行きました。
文だけじゃなくただ「あー」と言わされるだけの時もありました。私が幽霊に「あー」と叫ばされていると、廊下に面した扉の小さなのぞき窓から患者さんがのぞいていて、私がそれに気づくと、何か諭すようなことを言っているのが聞こえてきました。
「私も同じだったから、、、」
というようなことを言っていたと思います。しばらく何か言ってからいなくなりました。私は自分じゃどうにもならないのに、そんなこと言われても、と思っていました。
それとか詰所に面している扉が開いていて、詰所のお薬をもらう窓口から別の患者さんがのぞいていて、口パクで
「うるさい」
と言っているのが見えていました。視力は良くない方ですが、なぜか見えました。看護師さんが少し遠いところで
「大丈夫?」
と口パクで言ってくれているのも見えました。私は大丈夫ではありませんでしたが、うなずきました。
今日はここまでです。
最近の幽霊さんは、もうほとんど手足の震えだけになりました。先生に「幽霊さんは完全にいなくなりました」と言える日は近いかもしれません。そうすれば薬も減るし、痩せるのももうちょっと楽になるんじゃないでしょうか。