幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

詩「過去と今と未来」。先生が診察に来ない。

 こんにちは。花子です。

 

 まずは詩です。

「過去と今と未来」

今が過去になって、未来が今になる

当たり前だけど、なんだかちょっと不思議

でも本当は今しかないんじゃないか?

ずっと今が続いているだけなんじゃないか?

それでも過去はあるし、未来だってある

逆に今なんてないんじゃないか?

だって今はすぐに過去になって通り過ぎてしまうし、すぐに未来がやってくるんだもの

でもやっぱり過去と今と未来は存在している

 

今はいつ来るんだ?

いったいいつが今なんだ?

今っていったい何なんだ?

今はすぐに過去になるし、未来はすぐに今になる

今は存在してるけど、してないような気がしてくる

 

今なんて本当にあるのか?

今はすぐに過去になる

そして人の中に過ぎ去った今が過去として残っていく

さっきのことも、今この瞬間も、もう過去

過去が積み重なってその人の人生になる

でも人生はいつか終わる

その積み重なった過去もすべて消え去る

人の中に残っている過去もいずれは全部消え去る

過去の記憶をとどめている人も、みんないつかはこの世を去るのだ

 

過去はどんどん消え去っていく

この世からいなくなれば、その人の過去ははじめからなかったのと同じだ

この世に生きる人の分だけ過去はある

そのほとんどはその人がいなくなれば消え去っていく

どんどん過去は生まれて、いつの間にか消え去っていく

私達が知らない間に過去は消え去っている

もったいないような気がするけど、消え去っていかないと、この世は過去の記憶で溢れ返ってしまう

 

過ぎ去った今はいったいどこにあるんだろう

過去の記憶の貯蔵庫みたいなものがあったとしても、誰もそこへは行き着けない

そこへ行ったら色んな過去を客観的に見られるんだろう

過去を客観的に見ることができたら、過去はひとつしかないだろうけど、誰も客観的になんて見られないから、過去は人によって様々だ

同じ過去でも、人によって残り方が違う

残らなかった過去もある

 

自分の過去は自分が生きてる間に必要なものなのかな?

たぶんそうだろう

だって過去がないと今を生きることはできないじゃないか

今の自分は今だけを持っていたのでは生きていけない

過去に何をしたか覚えているからこそ、今を普通に生きられるんだ

それに過去から何かを学んだからこそ、前より少し成長した今の私がいるんじゃないか

 

人の中に残らなかった過去はどうなるんだろう

みんなの過去がみんなの記憶からなくなっていく

人の中に残らなければ、その人の今はなかったも同然なのか?

人の中に残らなければ、生きてる意味はないのか?

でも私は別に誰かの中に残りたいなんて思わないし、残してくれる人もいつかみんなこの世からいなくなる

 

跡形もなくこの世から消え去りたいと、あの時思っていたじゃないか

体もなかったことにして、この世からスーッと、誰に気づかれることもなく、いなくなれたらいいのにと思っていた

この世からすっと抜け出したいのさ

誰に知られることもなく、誰に気づかれることもなく、みんなが知らないうちにこの世を去るのさ

みんなの中からすべての私が消え去っても、ほら、この世はいつも通り、いつも通りだよ

 

未来って決まっているのかなぁ

今の行動は未来へつながっている

今していることが未来を決める

私の人生は誰かの書いた筋書き通りなの?

それとも私が真っ白な紙の上に自分で考えて書いていくものなのだろうか

自分の人生は自分で作っていくものだよ、きっと

誰かに操られているわけではないからね

 

未来はどんどん少なくなっていく

私にも終わりが来るからだ

未来を見ることはできない

だからと言って今の自分が未来の自分のためにできることがないわけではない

でも今していることは本当に未来のためになっているのだろうか

それともいい過去を残すための今なんだろうか

もしくは過去も未来も関係なくて、ただ今だけの今なんだろうか

 

過去と今と未来

ずっとつながっていて、終わりが来るまで存在し続ける

過去から学び、未来のために今できることをする

今をより良く過ごすために、今できる限りのことをしよう

それが私の人生だ

 詩はここまでです。

 

 さて、いつものです。

 拘束されていた時もですが、主治医の先生の診察を受けた記憶がほとんどありません。拘束されていた時は何回か来てくれていたのですが、それも数えるほどです。幽霊からも拘束からも自由になってからは、外泊の前後ぐらいしか話をした記憶がありません。

 しかしこんな記憶はあります。私の肌はニキビが結構出ていて、あまりきれいではないのですが、廊下で看護師さんといたら先生が通りかかって、看護師さんが私の肌を見て、先生に

「きれいになってきましたね」

と言いました。するとこの先生は

「私ですか?」

と言いました。普通に考えてあり得ないことです。この先生はちょっとずれたところのある先生でした。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんは食事中に手を痙攣させてきましたが、それ以外はあまり出てきません。ただちょっと表情を変えられる時がたまにあります。まだ幽霊さんのいない日は一度もありません。ですがこのまま消えゆくことを願って、毎日を淡々と生きていこうと思います。