幽霊に取り憑かれた花子

統合失調症患者の妄想と現実

詩「嫌だ嫌だもあり」。遺書みたいなものを書いてみたけど、、、。

 こんにちは。花子です。

 

 まずは詩です。

「嫌だ嫌だもあり」

嫌だ嫌だばかり言っては駄目なんだって

でも嫌だ嫌だと思わない人なんているの?

嫌なものは嫌なんだもの

嫌だという気持ちを無視して生きることなんてできないよ

良いものばっかり選びとることのいったい何が悪いの?

自分の中から湧き出てくるもの、それを違う色で塗りたくって隠したって、あるものはあるんだもの

 

人間はいつか死ぬのよ

自分を偽って生きて何になるというの?

嫌だ嫌だと言えない社会には私の居場所はないわ

嫌だって言ったら駄目なんて言うけど、それでどうなるというの?

言ったって今こうして生きてるわ

生きてたらそれでいいじゃない

 

この世は狭い社会だけではないのよ

世界は自分が思っているよりもずっと広いの

この社会に生きる場所がなくても、この世には誰にだって居場所があるのよ

 

どんな生き方だって、人は天に召されるまで生きてていいの

人生決まっているのは最後には死ぬということだけ

それ以外は自分で決めていいの

自分の人生どういう風にするかは他人が決めることではないわ

 

社会に模範的な生き方があったとしても、それを生きられる人はごく限られた人達だけなの

社会の中の模範的な生き方以外に生き方なんてないように思えるかもしれないけど、本当はあるのよ

他人から評価される生き方なんてできなくても、生きているというだけでそれがその人の人生なの

 

生き方を変えたいと思うこともあるかもしれないわね

でも変えようと思っても変えられないのが現実じゃないのかな

変えることと変えないこと、どちらが本当の願いかしら

 

変えられない人生を行くのか

それが本当の願いかもしれないわね

でも変えようとしなくても変わっていくのが人生なんじゃないのかな

今いる人もいなくなるし、新しく出会うこともあるし

 

なんだかんだで人生自分の思い通りになっているんじゃないのかな

自分の気持ちをありのまま受け入れて、生きていければそれでいいんじゃないかしら

 

嫌なことがあってもいいのよ

生きていればそれでいいの

それが人の人生っていうものなのよ

 詩はここまでです。

 

 次はいつものです。

 あの幽霊のいやがらせに耐えながらどう過ごしていたのか、今となっては断片的にしか思い出せません。でもある雑誌を見ていたのは覚えています。小さな背の低い本棚にその雑誌は置いてありました。その隣に椅子があって、そこで読みました。低血糖のことが書いてあり、甘いお菓子ばかり食べていたら駄目なんだと知りました。

 他にも化粧品のページがあり、顔にねとっとしたものを塗ってはがして脱毛するというのを見つけました。私の顔には割と濃い毛が生えているので、の子さん達のところに行くのにはきれいにしなくてはいけないと思い、この商品を退院したら買って、きれいになろうと思っていました。

 芸能人になるためにはきれいにならなければならないと思っていました。病院に来る前にもどこかのドラッグストアで化粧品を買って、化粧できるようにならなければと思っていました。一瞬本当にドラッグストアに行こうかとも思いましたが、その考えが現実味を帯びていなかったので、というより本当は化粧なんてしたくなかったので、行きませんでした。

 K君にいやがらせをやめてほしくて、看護師さんに頼んで紙とボールペンを借りました。そこに書いてなんとか説得しようとしたのです。この時、私の体の中にK君、右側に大介さん、左側に阿部さん、胸の前あたりにの子さん、それから足元にちばぎんさんがいるような気がしていました。

 前に思ったみたいにまた私の手と、今度は大介さんの手がつながっているような気がしたので、私が書けば大介さんも遠く離れたところで同じ文字を書いているのだと思い、私は

「今I病院にいます。来てください」

と書きました。伝わっているのかは分かりませんでした。

 私はもう駄目だと思い、遺書みたいなものを書きました。

「お父さんお母さんお兄ちゃんへ

 先立つ不幸をお許しください。もう生きるのに疲れました。私はひとり先にいきます。さようなら

 花子より」

と書きました。それから自分の首を自分で絞めました。でも苦しいだけで、当たり前ですが死ねません。

 そこから記憶がなくなります。気がつけば紙おむつを付け、手足胴体の5点を拘束されて寝ていました。

 今日はここまでです。

 

 最近の幽霊さんはまた変な顔にさせたりしてきています。食事中の手の震えはいつまでたってもなくならないし、本当にいなくなるのでしょうか?でも父曰く、「いなくなると思ったらいなくなるし、いなくならないと思ったらいなくならない」そうなので、きっともうすぐしたらいなくなるでしょう。だいぶ前からもうちょっとだと思い続けているのですが、、、。